お客さんが、「さとうきび手に入りませんでしょうか?一度でいいから本物のさとうきびを齧ってみたいんです」
そう頼まれたので、裏の畑の農家さんを訪ねた。
「あのー、今はまだ時期じゃないかもしれませんが、さとうきびがあったらお客さんが齧るために1本分けていただけませんか?」
裏の農家のお兄さんは快く引き受けてくれて、すぐに大きなさとうきびを3本持って来てくれた。
「1本は生えている状態。もう1本は食べ方を見ていてください。もう1本は食べやすく切っておきますから」
そうやってさとうきびを素早くなたで切り食べ方を見せてくれた。
お客さんは自分たちで齧ったようで、とても喜んでくれた。
本当に優しい農家さんたちなのだ。