アンドリュー・ガーフィールド

先日、日本でも記録映画となって公開されていた『エンジェルズ・イン・アメリカ』に出ていたアンドリュー・ガーフィールドが、トニー賞でベストパフォーマンス賞を取り、素晴らしいスピーチをした。
アンドリュー・ガーフィールド自体は、エマ・ストーンとも恋愛をしたストレートで知られているのだけど、『エンジェルズ・イン・アメリカ』では、まさに、ゲイの中のゲイであるウォルター役をやって、それを見た僕たちは彼のあまりにも自然なゲイ役に心の底から感動し、演じることはこの人にとって、正に天性のものと確信した。
⭐️以下がELLEの記事より抜粋したものです。
「今このとき、僕たちが覚えておくべき最も大切なことは人間の尊厳かもしれないとき『エンジェルス・イン・アメリカ』でウォルター役を演じることができたことを光栄に思います。ウォルターは人間の最も純粋な精神、特にLGBTコミュニティにおける純粋な精神を表現しているからです」「弾圧や偏見、恥や排除されることに『ノー』と言える精神です。僕たちはみんな完璧に作られ、みんなが社会の一員であると訴える精神。だから僕はこの賞をありのままに生き、ありのままに愛する権利を勝ちとるために戦い、命を失った数えきれないくらい多くのLGBTの人々にこの賞を捧げます」。
さらに「僕たちはみんな敬意に値いし、みんなが社会の一員なのです。だからケーキを求める人にはケーキを作ろうではありませんか」と、同性愛カップルとウェディングケーキを作るのを拒否したケーキ店の店主との裁判にも触れたアンドリュー。最近、最高裁判所は「キリスト教を信仰しているから同性カップルにはケーキは作れない」と拒否した店主を擁護、同性婚に反対する宗教観は表現の自由として守られるという判決を出していた。すでに反論の声が上がっているけれどアンドリューも批判的な立場を示した。
⭐️ELLEhttp://www.elle.co.jp/culture/celebgossip/andrew-garfield18_0612

一緒に暮らしていると。

僕が風邪をひくと、数日するとKも風邪をひく。
Kが風邪をひくと、数日すると僕も風邪をひく。
ふたりで一緒に暮らしていると、風邪まで一緒にひいてしまうことがしょっちゅう。
そんな時、僕が会社に入っている病院に行き薬をもらってくる。僕が飲み始めているうちにKも同じ症状が現れて、Kも僕の薬を飲み始める。
僕は、風邪の治りが早いので、先に治りはじめて、Kは引き続き薬を飲んで治っていく。
今回は僕がほとんど治りかけた頃、Kが僕と同じ症状を言い出した。
一緒に暮らしていると、同じように風邪をひく。
食べるものも、寝るときも一緒なんだから、当たり前なのだけど、風邪がすぐにうつることさえも、家族のようで面白いと思うのだ。

Mr. TOKYO

台北から友人Wがはじめて東京に来たので、僕の娘である台湾人のKEも呼び出して、久しぶりに一緒に食事をした。その帰りに、前々から行きたかった新宿2丁目のお店『Mr. TOKYO』に行ってみた。
『Mr. TOKYO』は、新宿ビックスビルの向かい。KINSMENの隣の一階に出来たお店で、オープンしてから3ヶ月は経っただろうか。
いつもおじさんやおじいさんばっかりの『ぺんぺん草』で飲んだ後に、通りかかると『Mr.TOKYO』から若い子オーラが溢れるばかりに襲いかかって来ていたので、ずーっと入ってみたかったのだ。
お店の子は、前にAーLANDにいた子がいたのですぐに打ち解けることができた。店内は思ったよりも奥行きがあり、空いていれば団体でも入れる広さ。
客層は、20代前半だろうか・・・この日は平成9年組が13人で急に入ってきて、おじさんは鼻血が溢れそうだった。
帰り際、ハッと我に帰ったのだ。
「平成9年組にとって、僕の存在は、明らかに観葉植物以下だっただろうなあ・・・」と。
⭐️Mr.TOKYOhttps://mobile.twitter.com/mrtokyo0309

30年後の同窓会

『6才のボクが、大人になるまで。』『ビフォア3部作(ビフォアサンセット・ビフォアミッドナイト・ビフォアサンライズ)』などのリチャード・リンクレイター監督の新作と知り、ずーっと期待していた映画。
ベトナム戦争に従軍した3人の同士が、30年後にひとりの息子が亡くなったことにより、再び出会うという話。
この映画は、ある種の男同士の友情を真っ向から描こうとしている。3人の絆は、ベトナム戦争というもはや現代のアメリカにとっては正義ではない戦争の傷痕によって強く結ばれているのだ。
今作は、監督の脚本ではなく、もともとあった小説の脚色の上に製作された作品。そのせいか、僕が期待したようなリチャード・リンクレイター作品ではなく、作品としても少し甘い作りになってしまったような気がする。
3人の俳優の中でも、ブライアン・クランストンが熱演している。
映画を見ながらずっと思っていたのは、自分の高校時代の悪友たちのこと。今でも何かにつけ飲み会などに誘われるのだけど、今度彼らに会った時は、完全に僕の口からカミングアウトをしないといけないと思うと、会うことさえ躊躇してしまうのだ。
いつかそんな日が来るのだろうな。
⭐️30年後の同窓会http://30years-dousoukai.jp/sp/

サトウアキコさんの切り絵。

4月に福岡に行った時に、かわいいイラストのカードを買い求めた。
イラストに見えたけど、『サトウアキコ』さんという福岡在住の切り絵作家さんだという。
温かみのある色調と、独特の線の選び、ちょっと海外の作家さんかな?と思うような動物たちにふと目が止まり、残っていたハガキを全部買い求めた。
いつかお仕事をご一緒できるかもしれない。

壊れた冷凍庫。(後篇)

冷凍庫が壊れて一番慌てたことは、「冷凍庫の中身をいったいどうしたらいいか?」ということ。食材を捨てることほど、罪悪感を感じることはないではないか。
前にここにも上げたことがあるのだけど、僕はいつも、iPhoneの『メモ』の中に、冷凍庫の中身を引き出しごとに記録してあるのだけど、およそ90リットル分の冷凍庫に入った食材を、この蒸し暑い梅雨の時期にいったいどうしろというのか?
考えている時間はなく、冷凍庫の中の温度は下がり続け、とうとうマイナス10度に近づいて来た(マイナス8度で雑菌が広がってくる)。僕とKは意を決して、冷蔵庫の中身を整理して捨てるものは捨てて、冷凍庫の中身をチェックしながら冷蔵庫に一旦移しはじめた。
干物などは塩っけがあるので数日は大丈夫だろうし、肉類の真空パックは多少冷蔵庫の中で持ちこたえられるだろう。足が早いと思われるものは、味付けも加熱もしていない生の肉類だった。
右ポケットに牛肉やラムなどを詰め込み、左は野菜類、上の段に魚関係のもの、この際だから、「いつか食べよう・・・」くらいに思って取っておいたものはすべて捨てた。
ついでに調味料も古いものはどんどん整理して、なんとか冷蔵庫の中に奇跡的にすべての食材を入れることができた。ありがたかったのは、ワインクーラーがあったので、そちらにお米などは移すことができた。
僕「この肉類を早めに調理しないとね・・・」
K「しばらく何にも買わなくても、全然困らないくらいいっぱいあるね」
そして翌日、早めに帰って来てから一気に料理をしたのだ。鶏肉は下味をつけて焼いて、沢山あったきのこ類は、ニンニクと鷹の爪で炒めて塩味をつけて、牛肉は残っていた新玉ねぎとお出汁で煮て・・・自分でも驚くほど次から次へと思いつくままに調理が進み、痛みそうなものはだいたい火を入れることが出来た。
今までは考えたこともなかったけど、『冷凍庫が突然壊れる』ということも、人生には起こり得るのだ。
絶体絶命のピンチとも思われた出来事が起こった時にも、「この出来事が何か僕に伝えたいことがあるのだろうな・・・」と思うようにしている。
それは、冷蔵庫や冷凍庫を過信して、必要以上に食材を溜め込まないことかもしれない。
これからは、もっときちんと計画して、食品のストックも最小限のものにしようと考え直すきっかけになったように思う。

壊れた冷凍庫。(前篇)

夜中に目が覚めて、キッチンにお水を飲みに行くと、なんだか聞いたことのない音がしていた。音の元をたどると、それは冷蔵庫から鳴っているようだった。
慌てて冷蔵庫を開けると、温度に変化はないものの、なんだか焦げたような異臭がするではないか。
一旦、冷蔵庫を切ると、音はまだ鳴っていたので、今度は冷凍庫の電源を切ると、その音も止んだ。そこでもう一度電源を入れて様子を見てみることに。次の日の朝、出がけに冷凍庫のブザーが鳴った。どうやら庫内の温度が下がっているよう。
僕の大好きな冷蔵庫も、かれこれ15年は使っているだろうか?このところ忙しく、霜取りも怠っていたので、霜がつきすぎてしまったのかもしれない。そこで『MIELE』に電話をして、翌日修理に来てもらった。
修理のためにやって来たミーレのお兄ちゃんは、ここだけの話、短髪で背が高く、ガッチリとしていて、暑い夏に汗をかきながらやってきた精悍な顔を見た時には、自分がまるでゲイビデオの中に入り込んでしまったのかと思うほど。
僕「まさか、冷凍庫が壊れるなんて考えもしなかったです。すごいショックで、昨日は何度かこの冷蔵庫をハグしていたんです。ごめんね。って言いながら」
お兄ちゃん「うちの商品をそんなにも愛してくださって、ありがたいです。なんとか治したいですね!」
お兄ちゃんの言う通りすべてやって、霜取りもして、お兄ちゃんは帰って行って、また電源を入れ直して数時間経過したのちにまたお兄ちゃんから電話が入った。
お兄ちゃん「今の時点で数字は出てますか?」
僕「出てませんね」
お兄ちゃん「あああ・・・(とても残念そう)そうしたらもう、一度引き上げてコンプレッサーを換えないといけませんね。それがだいたい10万円で、ご自宅からクレーンでないと出せないと思うので、クレーン代金が7万かかります。いかがいたしましょうか?本当に申し訳ございません」
僕「買い換えるか、ちょっと考えてまたご連絡しますね」
大好きな冷蔵庫が故障したことで、僕はひどく元気をなくし、いったいどうしようか・・・と途方に暮れた。この冷蔵庫自体、前のマンションに引っ越した時だから、20年は経っていないけど、15年くらいだろうか・・・よくも毎日働いてくれたものだと思う。
クレーンを使わないといけないのは、この家に引っ越しする時に、いくつかの家具が入らなくてクレーンで入れたので、今回もそのパターンだとわかっておいたのだけど、7万って、可愛くない値段ではないか。(僕の人生って、なにかにつけ人より無駄にお金が派生する気がしている)
その後、Kとふたりで、買い替えを念頭に量販店に冷蔵庫を見にいき、残念なことに気に入ったものが一つも見つからず、冷蔵庫を買い換えることは一旦諦めた。
そして、冷蔵庫はまだ使えるので、翌朝起きて、三菱の31000円の冷凍庫を買い求めたのだ。これでしばらく、買い換えるか、修理に出すか、悩む時間が出来たということ。
家電の命はせいぜい10年と思った方がいいと言われるけど、家に置く以上、自分が納得したものを選びたいじゃないですか。10年以上もずっと一緒に過ごす家電って、もはや家族のようなものだと思うのです。
あああ、ニューヨークに行くまでに、決めたいところ。

キャンペーンのご当選。

先日、電気代の支払いを、東京ガスにする変更届けをしたことをここに書いた。
その時に、キャンペーンをやっていて、『google homeが当たる!』と書いてあったのだ。
あれから1ヶ月半以上経っただろうか?
ふと、家に見知らぬ小包が届いて、中を開けると封筒が入っていた。
東京ガス『そんなあなたもおトクに!』キャンペーンご当選のお知らせ
「えー!もしかして、google home当たった!」
中を開けると、貧乏くさい人形が出てきてガックリきたのだった。
「こんなの、要らないし!」

緑色のバラ。

朝、会社に行こうとして、僕が玄関で靴を履いて、いつものようにKにキスをして、
僕「じゃあ、行ってくるね」
K「うん。ただしくん、このバラもそろそろ終わっちゃうね」
僕「バラ?」
K『バラでしょ。この緑色の花。」
僕「Kちゃん、
バラじゃないよ。
これは、カーネーション!」
月曜の朝から大爆笑しながら会社に向かったのだけど、こんなことが時々あって、思い出しながら幸せな気持ちになる。

レディ・バード

最初はアメリカのたった4館で上映されただけだったのが、口コミでついに全米の1557館で上映された映画『レディ・バード』は、ほろ苦い思春期の娘とその母親を描いた素晴らしい映画だった。
クリスティンは17歳。カリフォルニア州のサクラメントという田舎町の高校へ通っている。
自分の名前を受け入れず、周りには『レディ・バード』と呼ばせていて、大学進学は西海岸の地元の大学ではなくて、東海岸のNYの大学に行きたいと夢見ている。
病院に勤める真面目で一途で家族思いの母親と、自己主張が強くて自分のことばかり考えている生意気なクリスティンとの関係は、まるで自分の高校生の頃を見ているようで、笑いながらも胸が痛くなるシーンが沢山あった。
こんなシンプルな娘と母親の映画が、世界中で数々の賞に輝いたことを見ると、普遍的なテーマというのは、国境も年齢も越えるのだなと改めて思い知らされる。
レディ・バード役のシアーシャ・ローナン。そして、母親役のローリー・メトカーフが、そろってアカデミー賞にノミネートされている。
⭐︎レディ・バードhttp://ladybird-movie.jp/