レディ・バード

最初はアメリカのたった4館で上映されただけだったのが、口コミでついに全米の1557館で上映された映画『レディ・バード』は、ほろ苦い思春期の娘とその母親を描いた素晴らしい映画だった。
クリスティンは17歳。カリフォルニア州のサクラメントという田舎町の高校へ通っている。
自分の名前を受け入れず、周りには『レディ・バード』と呼ばせていて、大学進学は西海岸の地元の大学ではなくて、東海岸のNYの大学に行きたいと夢見ている。
病院に勤める真面目で一途で家族思いの母親と、自己主張が強くて自分のことばかり考えている生意気なクリスティンとの関係は、まるで自分の高校生の頃を見ているようで、笑いながらも胸が痛くなるシーンが沢山あった。
こんなシンプルな娘と母親の映画が、世界中で数々の賞に輝いたことを見ると、普遍的なテーマというのは、国境も年齢も越えるのだなと改めて思い知らされる。
レディ・バード役のシアーシャ・ローナン。そして、母親役のローリー・メトカーフが、そろってアカデミー賞にノミネートされている。
⭐︎レディ・バードhttp://ladybird-movie.jp/

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