夕方から夜にかけて、時々長ーく笛を吹くような音が聞こえる。
それは、トンビが空を舞いながら獲物を探している時の鳴き声のようだし、もしかしたら猪の鳴き声かもしれない。きっと猿ではないだろうと思う。
Kが言うには、「鹿の声だと思うよ・・・昔田舎で聞いたことがある」
ネットで検索すると、発情期の雄鹿の鳴き声と似ていた。
それにしても気をつけていると、夜中も鳴いているし朝方も鳴き声が聞こえる。
若い男のせつない鳴き声のようで、遥か昔まだ若かった頃の自分を思い出す。
外苑前→熱海→宮古島 年の差ゲイカップルの宮古島生活。
夕方から夜にかけて、時々長ーく笛を吹くような音が聞こえる。
それは、トンビが空を舞いながら獲物を探している時の鳴き声のようだし、もしかしたら猪の鳴き声かもしれない。きっと猿ではないだろうと思う。
Kが言うには、「鹿の声だと思うよ・・・昔田舎で聞いたことがある」
ネットで検索すると、発情期の雄鹿の鳴き声と似ていた。
それにしても気をつけていると、夜中も鳴いているし朝方も鳴き声が聞こえる。
若い男のせつない鳴き声のようで、遥か昔まだ若かった頃の自分を思い出す。
昨年は、Kの実家と僕の実家に高島屋のおせち料理を送った。
今年はどうしようかと考えていたところ、婦人画報に美味しそうなおせち料理が載っていたのでそれを送ることにした。
母の日や父の日に、まだ会ったことのないKのご両親に贈り物をする。
Kは僕のたいせつなパートナーであり、Kのお父さんとお母さんは、僕にとってもお父さんとお母さんだから。
お父さんはまだ僕のことを口にすることはあまりないみたいだけど、焦らずゆっくりと時間をかけて関係性を築いていけたらいいかと思っている。
今日は休暇をとって、母に会いに行った。
熱海の駅から千葉の母の家がある駅まではちょうど2時間。家を出てから2時間半で母の家に着くことができた。
母は唐揚げや天ぷらを用意しておいてくれていて、すぐにお昼ごはんになる。
母は父と再婚してかれこれ18年。今の仲睦まじく幸せそうな二人を見ていたら、お父さんにとても感謝したくなって、「母と結婚してくれてありがとうございました」と面と向かってはじめて言った。
自分の人生で一番辛かった出来事は2つあって、そのうちの1つは、僕がまだ小学生の頃、母が父にいじめられていた記憶だ。
その頃の話をしながら、今の母がどんなに幸せそうに見えるかと思ったら泣けてきた。
母は、「あんた、泣き上戸なの?」と言っていたけど、それは悲しい涙ではなく、うれしい涙だった。
父は言葉少なに恥ずかしそうに僕をじっと見つめていた。
ANAに乗るため、無料でPCR検査を受けられるとのことで、Kと二人はじめてPCR検査を受けてみた。
家に二人分のキットが届き、小さなプラスチックの筒状の容器に唾液を入れて送り返す。この唾液をある程度の両口の中から絞り出して入れるのが少し面倒だったけどものの5分もあれば完了する。
返送すると2日後くらいには陰性であるという結果が分かった。ワクチンは2回打っているし、PCR検査も陰性とのことで少し安心した。
ここ数週間は全体的に陽性者が減少傾向にあるものの、新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ先行きが見えないと思っている。ウイルスは冬に活発化するかも知れないし、新しい変異ウイルスが猛威を振るうかも知れないから。
できるだけ慎重に行動して、自分や家族の身を自分たちで守るしかないのだ。
実は今、僕は今まで立ったことの無いような人生の分かれ道に立っている。
自分の選ぶ道はわかっているのだけど、それを選択することは、まるでパラグライダーをやっていた時のように心臓がドキドキして破裂しそうになっている。
それに加えてここ1週間くらい得体の知れない不安感に襲われ、午前2時とか3時にいつものようにトイレで目が覚めた後に、色々なことを考えてしまい眠れない日々が続いていた。
この現象自体は脳の世界でもスピリチュアルの世界でも同じことを言っている。
今までとは全く違った生き方を選択しようとする時には、今まで通りの習慣化された生き方を脳は安心安全で快適であると考えているため、なんとか新しい試みをやめさせようとして恐怖や不安感となって自己防衛をしてくるということ。
でもさすがに1週間を過ぎるあたりから僕もかなり辛くなり、この恐れや不安感はどうやってら薄れていくのだろう?とあれこれ情報を探し、呼吸を整えたり、瞑想をしたり、様々な試みをやってみた。
夜になって熱海駅にKを迎えにいく時に、ふと気づくと胸にこびりついていた不安感や恐れが全くなくなっていることに気づいた。
僕のやったイメージトレーニングは、自分の恐れている最悪の状況を頭の中に思い描き浸り受け入れ、その後、なんとかそこから抜け出す手段はないのかを具体的に考えるということだった。
不安に囚われた時には、目に見えない不安をこの際だから白昼の元に引っ張り出してみた方が良いようだ。最悪の状況を思い描くと、そこから何かしらできそうに思えてくる。そうしたら抜け道はもうすぐそこだ。
昨日、2回目のワクチンを打った後、新宿2丁目のBridgeのマスターMとLINEでやりとりした。
僕「ワクチン2回打ったよ」
M「僕もワクチン終わった。副反応、まったくなかった笑」
店にくる若い子のほとんどは熱が出たり、いろいろ大変みたい」
僕「やだね・・・リトマス試験紙みたい」
1回目のワクチンの副反応は、筋肉痛のような痛みだけだった。
そしてリトマス試験紙の結果は・・・
物凄い寒気と悪寒を感じ続けて、家の中であまりにも寒いのでモコモコの毛のセーターを引っ張り出して来て着ていた。
激しい副反応があったことは、まだMには伝えていない。
夜に寝室に向かおうとしたら、目の前に不思議な妖精のような生き物が宙に浮いているように飛んでいた。
その虫は縦に長く、おまけに2匹が交尾しているように長細区ハミングバードのように浮いていた。
今までの人生で見たことも聞いたこともない不思議な飛び方で、僕に何かを告げにきたように、人っところに止まっているように飛びながら浮かんでいたのだ。
その不思議な虫を見ながら、人生の大きな選択を自分の心の中で確かめたのだった。
先日、海のドッグフードをネットでどこか安いところはないかと探していたら、他よりも安いサイトがあったのでポチッと買い物をした。
サイトはよく出来ていて、商品の説明もきちんとされていたし、ドッグフードに関する問い合わせも熊本のペットショップの電話番号がはっきりと書いてあった。
僕はいつもならばカードで買い物をするのだけど、この時に他の振り込みもあったので、珍しく振り込みにした。
後日、メールが送られてきて、個人名義に振り込み先が指定されてあり、そこに振り込んだのだ。
すぐに、商品が用意でき次第発送するとのメールが来て、数日待っていたのだけど音沙汰がなく、熊本のお店に電話をすると、僕の名前の注文はなく、他のサイトでは商品販売をしていないとのこと。「警察に相談したほうがいいかもしれませんね」と言われ、ネット詐欺に引っ掛かったと思ったのだ。
その後も何もメールがこないので、結局警察に電話をして相談したが、もちろん警察もどうすることもできず、お金が返金される望みは無くなった。
今はなんでもネットで購入できる時代。でも、Amazonや楽天など大手以外のサイトから商品を買うのはこうしたリスクが付きまとうようだ。
個人の振り込み先には絶対に振り込まないほうが良いし、出来るだけカードで購入したほうが安全。でも、カード会社も支払いを済ませた後は、長期の捜査に入るけど戻ってこないことが多いようだ。
何千円くらいの、比較的泣き寝入りしやすい価格帯の商品が多いようなので、これからはもっと気をつけようと思う。
いつも海と一緒に散歩をして通る道に、いつも線香の焚かれた匂いがしていて仏像が置いてある場所がある。そこは、小さな建物でお坊さんのような男性と女性を見かけたことがある。
建物に書かれている情報からすると瞑想をする場所のようだけど、その前を毎日通りながら特に仏教にも関心はないので気にせずにいた。
先日何気なく白人のジョギングしているおじさんがこの道を通る時に、仏像に向かって立ち止まって手を合わせている姿を見かけた。
そのおじさんは英語しか話したところを見たことないのだけど、おそらくここの信者ではなさそうに見えた。
ある日僕は、立ち止まって海を座らせて改めてこの仏像をしげしげと眺めた。そして、「あの白人のおじさんのように、信者ではなくても手を合わせてもいいのではないか?」と思い手を合わせ日頃の感謝を口にした。
仏像の横には日めくりカレンダーが置いてあり、そこには毎日言葉が書かれている。その言葉を読んでからまた海と散歩を続けることにした。
その日から毎日僕はその道を通るたびに、仏像に手を合わせカレンダーの文字を最後まで読むようになった。
日本では昔から家のそばにこうやって仏像やお地蔵さんがあって、人々は毎日のように手を合わせていたのではないだろうか。
夜、寝ようとしてベッドの上でゆっくりしていると、急に天井裏で何かが動く音がした。
僕は声をあげて驚いて、Kもびっくりして僕の顔を見た。
その音はカサカサと生きものが動く音で、あまり大きな動物ではないようだけどネズミくらいの可能性はある。
先日、上の桜並木に住んでいるおばあさんの家に動物が侵入しているということで大騒ぎになり、ハクビシンではないかと言って捜索したのだけど、結局野良猫が忍び込んでいたようだった。
ベッド上に立ち上がり、音のする天井板を下から手で叩いてみた。頭の良い動物ならば、すぐに何処かに行くか少なくとも静まるだろう。でも、動きはすぐには止まず、また少し離れたところに移動したようだった。
夜も遅かったので寝ることにしたのだけど、横でKのいびきを聞きながら、時々天井裏が気になって結局僕はあまり眠れなかった。
僕たちの家は山の斜面に建っているので、様々な動物が生息しているのがわかる。野良猫も通るし、イノシシも通っているみたい。綺麗な尻尾をもつトカゲもよく見かけるし、ヤモリも窓に張り付いていることがある。
動物たちにしてみれば人間の家などという住み分けなどなく、天井裏に迷い込んで来てしまったのだろう。
姿の見えない動物が動く音は気持ちのいいものではないけど、しばらく様子を見てみようと思う。というか、天井裏を開けて動物を見つける勇気もないのだ。