転倒。

昨日の花火大会で、ワイングラスを両手に持って屋上に上がろうと階段を上って行ったら、突然足を踏み外し、身体はそのまま前倒しになり、顔面を壁に打ち付け転倒した。
顔が壁にぶち当たった時は、目の前が真っ白にフラッシュが焚かれ、あまりの衝撃に眼鏡が割れたかと思った。
両手に持ったワイングラスは、割れずにそのまま持っていたけど、しばらく呆然と階段に倒れたまま起き上がることも出来なかった。
額は2箇所大きく裂けて、「アブドラザブッチャーになったらどうしよう…」と、心の中で思っていた。
その後、Kが額を拭いて洗い流してくれ、このバンドエイドをやさしく貼ってくれたのだ。
子どもの頃は、よく転んだり擦りむいたりしたものだけど、大人になって転ぶと、とてつもなく痛く感じるものだ。
Kの膝の上で、バンドエイドをやさしく貼り替えてもらっている時に、いつまでもこうして甘えていたいような、とてつもなく幸福な気持ちになった。

神宮外苑花火大会。

今年は、友人ふたりを呼んで、マンションの屋上で花火大会を見た。
僕の住むマンションからは、前方に背の高いビルがあって、花火はそのビルの向こうから上がり、低い花火だと半分くらいしか見えなかったりするのだけど、高く上がる花火だと花火を独占しているくらいよく見える。
今日の料理は、
唐揚げ
マグロのわさびオリーブ油和え
タコ揚げ焼き
夏野菜の揚げ浸し
夏野菜のスティック
アメーラトマト
ほうれん草梅肉和え
アボカドミョウガ和え
じゃこネギ豆腐
炊き込みご飯
アオサ味噌汁
夜中に3人のゲストが乱入して、1時過ぎまで大騒ぎしたのだった。

ライオンキング

『超実写』という、意味のわからない言葉がついている今回の『ライオン・キング』。
本当に驚いたことは、「動物たちの多様な形や動きを、今の時代、こんな風にリアルに作ることが出来るのだ…」ということ。
沢山のフラミンゴの脚の間を走り抜けていくライオンの子どもだとか、ヌーの群れ、ライオンの戦闘シーン…
今やCGで作れないものなんてないのかもしれない。
この映画は、そんな『超実写』を見に行くための価値は確かにあると思う。
映画としては、残念な仕上がりなのだけど、やっぱりなにもかも実写にしなくても、アニメーションならではの想像力を使って見れる方がよい作品もあるのだと思う。
⭐️ライオン・キングhttps://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html

耳の聞こえない人。

僕の小学校や中学校や高校や大学では、知的障害の子どもや、耳の聞こえない子どもは、健常者とは全く別のクラスで勉強していた。
身近に障害を持った人がいなかったため、そういう人たちと触れ合う機会もほとんどないまま大人になってしまった気がする。
大人になってここ数年で、LGBTの関係で様々な障害を持つ人と会う機会が増えてきた。
実際に知人になった耳の聞こえない人たちは何人かいて、時々そんな人たちと接する時に、筆談を織り交ぜながらなんとかコミュニケーションを取ろうとする。
そしていつも思うのは、彼らの日常生活を想像した時に、いかに他の人とコミュニケーションをとることが難しいかということだ。
グループで話していても、つい耳の聞こえない人のことを忘れてみんなでゲラゲラ笑っていることがある。後から気づいて筆談でその内容を伝えても、過ぎた時間は戻すことも出来ず、ちょっとした気まずさが残るのだ。
本当は、小さな頃から、様々な障害を持つ人も耳の聞こえない人もみんな一緒に過ごしていたら、今とは違ったのではないかと思うのだ。
身近にそういう人がいることで、他者を想像したり、コミュニケーションの難しさを学んだり、自分とは違う人がいることを知る機会になるのだと思う。
実は、ずっとこのことを書こうとして、書いてはやめ、書いてはやめて夏休みの宿題のように時間が過ぎた。耳の聞こえない人や、障害を持つ人とのことは、まだまだこれから僕自身が考え、学んでいくことなのだと思う。

ライムと斑入りのレモン。

ライム

斑入りのレモン

柑橘系の樹木が好きで、裏のベランダにレモンとカボスとすだちとゆずがある。
それなのにそれなのに、ふと目に入った斑入りのレモンの涼しげな葉に魅せられ、おまけに隣にあったライムの可愛らしい実に目が離せなくなり、思わず両方の木を買ってしまった。
柑橘系の鉢植えは、水を切らさないようにしながら、2年ごとくらいに植え替えをしてあげると、いつまでも元気に実をつけてくれる。
常緑樹で冬の寒い時期も緑色の葉を茂らせていてくれるところもかわいい。

麺散

かしわ天ぶっかけ

かしわ天かけうどん

万願寺とうがらしとキス天

原宿に、美味しいうどん屋さんが出来たと聞いていたので行ってみた。
『麺散』は、神宮前6丁目で、明治通りとキャットストリートの間の道沿いにある。
うどん自体は讃岐うどんの流れなのだろうか、しっかりとコシがあり、冷たいままかぶっかけやざるうどんが人気のようだ。
僕はカシワ天のかけうどんにしたのだけど、いりこ出汁が美味しく、久しぶりに外食のうどんで美味しいと思った。
店は店員さんが元気で、お客さんもひっきりなしに入ってくる人気店。気軽にこんなに美味しいうどんが原宿で食べられるなんてうれしい店を見つけた。
⭐️麺散
03-6427-9898
東京都渋谷区神宮前6-13-7
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13225567/

VENEZIA Wine Stemmed Glass

美しいグラスを見つけたので、6個まとめて購入した。
20世紀初頭に創業したガラス製品メーカー Ichendorf(イッケンドルフ)のワイングラス。
ワイングラスは、友人たちが家に来ても背の高いものだとついひっくり返してしまったりすることがあるのだけど、その点このグラスは重心が下にあり安定感がある。
ワインだけでなく、麦茶やオレンジジュースを入れても美味しく感じられるのは、口当たりが薄いことと、このグラスが一つ一つ手吹きで作られているためだろうか。
置いておいて眺めても、綺麗だなあと思えるグラス。
⭐️https://doinel.net/product/128092143

トム・オブ・フィンランド

トウコ・ラークソネンは、第二次世界大戦の後のフィンランドで、昼間は広告の絵を描く仕事をしながら、夜はひとり黙々と秘密の部屋にこもり、自分の妄想の世界を描き続けていた。
というのも、その当時のフィンランドでは同性愛が厳しく禁じられていたため、自分の性的指向さえも押し殺して生きる以外に道はなかったのだ。
やがてトウコは、自分の作品をどこか他の国で出版したいと考えるようになり、ドイツに行ったり、海外に自分の作品を送りつけることに。
トム・オブ、フィンランドという名前でサンフランシスコから火がつき、トムの作品は大人気になるが、世界ではエイズの流行とともにゲイへのバッシングが酷くなり、同性愛者には苦難の時代が訪れる。
信念を強く持ちながら、トウコはひたすら自分の信じる作品を描き続け、恥ずべき存在と言われていたトウコへの世間の評価も、やがて少しずつ変わっていく。
80年代90年代のゲイが置かれていた苦しい状況を思い出しながら見たのだけど、作品だけしか知らなかったトム・オブ・フィンランドが、こんな人生を歩んでいたのだと改めて感動した映画だった。
⭐️トム・オブ・フィンランドhttp://www.magichour.co.jp/tomoffinland/

細い目

Kのお兄さんが子どもたちと東京に出て来ているので、Kはお兄さんたちに会いに行き、ひとりになった僕はヤスミン・アフマドの映画を観に来た。
『細い目』は、ヤスミン・アフマドの中でも最も好きな作品の1つ。
この映画を観るのは3回目なのだけど、改めて見ると、ヤスミンが描こうとしていた思いがまた新たに発見されて興味深かった。
ジェイソンは中華系マレーシア人で、中華系チンピラのコネクションの中で働き暮らしている。
ある日、屋台で中華系映画作品の複製ビデオを打っているジェイソンの店に、オーキッドというマレー系の女の子が友達と訪れる。
ふたりはそれぞれ全く違う人種であり宗教でありながら、一目惚れで惹かれ合い、恋に落ちる。
マレーシアという多様な人種や宗教、貧富の差のある社会の中で、人種や宗教を超えたピュアな恋愛を描いた美しい作品。
日本の全ての人にすすめたい映画。
⭐️ヤスミン・アフマド特集http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/2524/

天気の子

新海誠監督の作品を観るのは、これで2回目。
「この監督の作品が、日本のみならず世界で評価されているのはどこなのだろう?」という思いで、いつも映画館に行く。
『天気の子』は、田舎の島から家出をしてきた15歳の少年と、母親をなくした女の子が東京の町で偶然出会い、不思議なことが起きる。
物語の細部に宿っているのは、『君の名は』同様『日本の昔からの言い伝え』。人知を超えて感じられるこの世界の不思議な力を、新海誠監督は大切に考えているのだろう。
見ている時には泣かされてしまったのだけど、見終わってから不思議と何も残らない読後感。これも新海誠監督ならではなのかもしれない。
⭐️天気の子https://tenkinoko.com/