炭火魚 旬彩料理 坂本

秋刀魚と鰹

焼鯖

秋刀魚とごぼうの炊き込みご飯

四谷三丁目駅や四谷駅の周りは都心のど真ん中にありながら、リーズナブルな食べもの屋さんがとても多く集まっている。僕もよく行くお店が何軒かあるのだけど、久しぶりに素晴らしい和食屋さんを見つけた。ちょっと内緒にしておきたいくらいいいお店なのだけどここに紹介させていただこう。
『炭火焼 旬彩料理 坂本』は、四谷の駅のほど近く、カウンターが中心にあり、横に狭めの4人席が2つ、奥に少しゆったりした4人席がある。
お料理は、大将が築地に行って仕入れて来た新鮮なお魚がメイン。今の時期だと、秋刀魚や鰹なんかが並んでいた。(お魚が苦手な人でも、大山鶏や和牛もあるので心配ない)
当然ながら刺身の鮮度がよく、焼魚が本気で美味い。本気でうまいというのは、手をこねくり回した料理ではなくて、塩と火で魚本来の旨味を引き出す日本料理の『匠の技』とでも言おうか。
銀杏揚げがあったり、秋野菜の天ぷらがあったり、焼きなすとキノコのサラダがあったり、季節の日本の食材を、あまり手を加えずに美味しさを引き出している。
秋刀魚とごぼうの土鍋ご飯を食べながら、心の底から美味しいって思ったのだ。
何よりもこの店で特筆すべきは代金。3人でたっぷり食べて、何杯も飲んで、ひとり5500円。何かの計算間違いではないかと思ったくらい。こういうお店を本当の意味でリーズナブルな店だと言うのだろう。再訪必至。
⭐️炭火魚 旬彩料理 坂本
03-6380-4643
東京都新宿区四谷1-23-9 YOK BUILD 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13131899/

OUT IN JAPAN SETOUCHI

カミングアウト・フォト・プロジェクト 『OUT IN JAPAN』 の撮影会『OUT IN JAPAN SETOUCHI』が、10月7日(日)に、香川県の高松において開催される。
2015年にはじめたこのプロジェクトも撮影会を積み重ねながら、今では1400人を超えるセクシュアルマイノリティの方々がすでに参加してくれている。
今回、撮影会と同時期の連休に写真展もあり、我々もはじめての四国での撮影会ということで、とても楽しみにしている。
もし、近隣にお住いの方がいらっしゃいましたら、写真撮影に応募なさいませんか?
カメラマンは今回も、LESLEE KEE さんです。
⭐️OUT IN JAPAN SETOUCHIhttps://proud-kagawa.org/outinjapansetouchi01/

55歳の決断。

5年くらい一緒に仕事をしていた55歳の上司のNさんが、打ち合わせの途中で突然言った。
「実は、10月終わりから名古屋勤務になったんだ」
僕はとても驚いて、Nさんの顔をまじまじと見ていた。
ちょっとおばちゃん臭いところはあるけどストレートで、人柄も良く頭の回転も早く、人の悪口を言わず、打ち合わせにはきちんと自分なりのアイデアを持ってくるNさんのことを、僕はとても尊敬していたのだ。
「そんなNさんが、まさか…左遷?」と思った矢先、Nさんがこちらの思いを察したのか続けた。
「こないだ親父が亡くなった時、そばにいてやれなくて、年取った母のことを考えた時に、出来るだけそばにいてあげようと思って…
こないだ会社に異動願いを出したところなんだけど、それが思いのほかすんなり受け入れられてすぐに決まったんだ。うちの会社ってそういうところすごいよな」
そんな話を聞きながら、「Nさんの人生の選択は素晴らしいなぁ」と思っていたのだった。
仕事や人にもよるのかもしれないけど、だいたい40歳くらいまでで一通りの仕事は終えてしまい、40代後半から50歳になる頃には、次の人生を考えはじめるのではないだろうか。
Nさんは、東京本社でそのままいれば、それはそれで安泰だったと思う。でも、そうではなくて、住んだことのない地方に移り、ご家族と一緒に過ごす時間を選んだのだった。
Nさんはどうやら、そっちの選択の方がワクワクするということを、本能的にわかっていたのだろう。
ちょっと寂しくなるけど、今度一緒に飲んだ時にこれから先の人生のことを、Nさんにもっと聞いてみようと思ったのだ。

劇団ぺんぺん さよなら公演 花吹雪狸御殿満月鏡山旧錦絵

劇団ぺんぺんが、この12月にいよいよ最後の公演を迎える。
新宿二丁目のゲイバー『ぺんぺん草』が、オープンして10周年目にお客さんと一緒にはじめた『劇団ぺんぺん』は、今年30回目にして最後の公演になるというのだ。
第2回公演から見ている僕も、まさか、年末の『劇団ぺんぺん』の芝居が見られなくなる時が来るなんて、未だに現実として受け入れられずにいる。
『真夜中のパーティ』からはじまった演目は、オリジナルも含めて30回にもなるとは、この二丁目の世界において、なんと稀有な存在だろうか。
演出に専念するため、もう二度と舞台に立つことはないと言っていたマスターの弘さんが、今回は満を持して意地悪ばばあ『岩藤』役をやると言うのだ。
和物の大奥の世界って、なんでゲイはこんなにも好きなのかと思うけど、僕もこれが見納めかと思うと、あまり興味のない和物でも2回くらい見たいかな…と考えている。
チケットは、10月11日(木)から、『ぺんぺん草‭03 3354 6039‬において発売)
⭐️花吹雪狸御殿満月鏡山旧錦絵
はなふぶきたぬきごてんまんげつかがみやまこきょうのにしきえ

東白庵かりべ

千葉県柏にある蕎麦の名店『竹やぶ』出身のオーナーがやっているというお店。
神楽坂の静かな住宅地に入ったところにある蕎麦屋『東白庵かりべ』は、一軒家の一階にあり日本家屋の中に西洋の椅子が配置された落ち着いた空間。
人気店のため、週末は次から次へとお客さんが入ってくるので、お店の人にも余裕が感じられないが、蕎麦どうふからして絶品だし、出汁巻き卵はきちんと出汁の味がするし、蕎麦味噌も香ばしい。
日本酒を飲みながら天ぷらなどをつまみ、ゆっくりと蕎麦を待っていると、細く美しい蕎麦が運ばれてきた。
蕎麦を見てKがつぶやく。
「Kちゃん、三口で食べちゃいそう…」
蕎麦は、細めで洗練されていて僕の好きなタイプの蕎麦だった。確かに、蕎麦だけを目当てにして来たら、お代わりをしてもまだまだ足りないかもしれない。
それでも、蕎麦屋が持つ贅沢がきちんと感じられる店内でいただくお蕎麦は、また食べに来たいと思う素晴らしいお蕎麦だった。
今度は3人前くらい食べたいな。
⭐️東白庵かりべ
03-6317-0951
東京都新宿区若宮町11-7
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13131622/

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

奥の左の男の子が超カワイイ。

『Bridge』のMに勧められて、観ようかどうか迷っていた映画『バッド・ジーニアス』を観たのだけど、スタイリッシュで最後まで食らいついて見てしまったほど痛快な映画だった。
物語は、中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフに、アジア各国で問題となっている受験戦争を皮肉に描いている。
タイのアカデミー賞と言われる『スパンナホン賞』で監督賞・主演女優賞・主演男優賞など12部門を受賞した本作は、中国・香港・台湾・ベトナム・マレーシア・ブルネイ・マカオ・フィリピンではタイ映画史上歴代興収第一位だそうだ。
まず何よりも、先の全く読めない脚本と、巧妙な演出が素晴らしい。そして、モデルばり9頭身のクールな主演女優。そして物凄いタイプで最後まで目が離せなかった主演男優が超カワイイ。
集団でカンニングをするという手に汗握るシーンを、スローモーションや早回し、リズミカルな映像で華麗に魅せてくれる。
こんな凄いアジア映画を観るたびに、日本映画界はかなり時代遅れになっているようになって感じてしまうのは、僕だけだろうか。
めちゃくちゃ面白いので、絶対お見逃しなく!
⭐️バッド・ジーニアス 危険な天才たちhttps://maxam.jp/badgenius/

Bridge 11th Anniversary Party

我らが新宿二丁目の『Bridge』が、11周年を迎えるようだ。
オープン以来、このお店でどれだけ沢山の時間を過ごし、沢山のお酒を飲んで来たかと思うと感慨深いのだけど、あれから11年も経ったのか…。
一時は、「住んでいるんじゃないの?」と言われていたくらい、毎夜カウンターで飲んだくれていた僕も、Kが東京にやって来てからはそれほど二丁目に出なくなってしまった。
それでも、『Bridge』の周年パーティーというと、東京にいる限りは毎年楽しみに参加させてもらっている。
昨年はバリ島に行っていて周年パーティーには行けなかったのだけど、自主制作した映画を後で見せてもらいながら大笑いしたのだった。
スタッフの唄やダンス、エスムラルダのショーもある『Bridge 11th Anniversary Party』、久しぶりの友人たちにも会えるのを今から心待ちにしている。

サナギ新宿

アジア屋台村の雰囲気

おでん

餃子

新宿駅南口の甲州街道を降りて来たところ、高島屋から新宿駅東口に抜ける道沿いの甲州街道の真下に、『サナギ新宿』がある。
おかっぱ頭の女の子のキャラクターや、店名などのグラフィックデザインが見事だったので、ちょっと中に入ってみた。
店内は、まるで映画に出てきそうな極菜色の派手なアジアンテイストで、若い女の子や観光の外国人が楽しそうに食事をしていた。
メニューは、おでんや寿司などの和食あり、四川の辛い中華あり、韓国あり、今月は何故か餃子フェアをやっていて、さまざまな餃子が食べられるようだった。
味がずば抜けて美味しいという店ではないけど、海外から来た人なんかはこの不思議なアジア屋台村の雰囲気に喜ぶかもしれない。
コンセプトの明快な面白いお店。
⭐️サナギ 新宿
03-5357-7074
東京都新宿区新宿3-35-6サナギ 新宿
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13203241/

顔たち、ところどころ

ヌーヴェル・バーグを代表する映画監督アニエス・ヴァルダと、ビルや壁に巨大な人間の写真を貼るアーティストJRによるロードムービーのようなドキュメンタリー映画は、観ている僕たちもほっこりと暖かくなるようなかわいい映画だった。
ふたりは出会い、ドキュメンタリー映画を共作することを決めるのだけど、JRのトラックに乗りながら、思いつきのままフランスの田舎町を旅してゆく。
87歳のアニエスは、時々昔の友人たちを懐かしんだり、旧友の墓地を訪れて作品にしたり、33歳のJRは、決して人前でサングラスを外さず、自分の狙いの写真を撮影してゆく。
はっきり言って、ふたりのやりたいことは噛み合っていない。それは、ふたりのアーティストの惹かれるもの、やりたいこと、作りたい作品が全く違うから。
33歳のJRが、いつも87歳のアニエスを気遣いながら旅を続けている様は、おばあさんと孫のようでもあり、見ていて飽きない。
アニエス・ヴァルダが、年老いても尚、女性たちのために戦っている姿勢を保ち続けていることが凄いと思う。
この作品を見ながら、さもない町のカフェで働く女性や、毎日一人で畠を耕してているおじさんや、港町で夫を支える女性たちが、それぞれにストーリーがあってなんて魅力的な人間なのだろう…と思えてくる。
⭐️顔たち、ところどころhttp://www.uplink.co.jp/kaotachi/

プラナカン・スタイル。

ブルーマンション

ブルーマンションの中庭

ピナン・プラナカン・マンション

ペナンに行ったら絶対に見ておきたい建物を2つあげておきますね。
⭐️ブルーマンション
通称ブルーマンションと呼ばれている真っ青な邸宅は、19世紀末に7年かけて作られた建物で、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画『インドシナ』の撮影に使われたことでも有名。
現在はホテル兼レストランとして使用されていて、1日3回だけ英語と中国語のツアーがあり内部を観察することができる。ペナンに行ったら、この『ブルーマンション』は絶対訪れたい建物で、東洋のロックフェラーと呼ばれた客家系中国人チョン・ファッ・ツィーが、7番目の奥さんのために作ったもの。
伝統的な華南スタイルの建物でありながら、細部には西洋の装飾が施されている。その立地から構造や内装にいたるまで、徹底的に風水にこだわり作り上げられたという。
建物の外壁や建物内の中庭や階段、壁や調度品、どんな細部に目を向けても美しい文化の融合が感じられる。
⭐️ピナン・プラナカン・マンション
広東出身の客家系中国人チュン・ケン・キーの屋敷は、現在は美術館として開放されている。エメラルドグリーンの建物は中国様式、それに西洋風の装飾的要素を取り入れたプラナカンスタイル。
家具や食器類、当時の贅を尽くした美しい刺繍の入った衣類など、プラナカンのスタイルをとてもわかりやすく観ることができる。