釜あげうどん 長田 in 香の香

田んぼの横にあるのどかな店

釜揚げうどん

昔から香川県のうどん屋さんといえば、『長田』が有名だった。
僕の記憶違いでなければ、村上春樹さんが書いたエッセイの中でうどんを食べ歩くものがあり、それを読んで僕もその昔、この店を訪れたのだ。
高松からは車で40分くらい。田んぼの広がるような場所にある『長田』は、今や黙っていても遠方からお客さんがひっきりなしにやってくるような店になっている。
9時の開店前にはすでに人がずらりと並んでいるけど、店内が広く学食のような感じなのでどんどん人が店の中に吸い込まれていく。
メニューは、基本的に『釜揚げ』のみ。他はそれがたらいに入って家族使用になっていたりするだけ。炭水化物のみでタンパク質の付け合わせははかけらもない。
それでもこの店のうどんは、やはりコシではなくもちもちしっとりとしていて、食べログでも未だに高得点をつけているのだなあと思わせてくれる。
⭐️釜あげうどん 長田 in 香の香
0877-63-5921
香川県善通寺市金蔵寺町本村1180
https://tabelog.com/kagawa/A3703/A370302/37000015/

OUT IN JAPAN SETOUCHI 撮影会

写真展

高松駅前の高松シンボルタワー内で行われた撮影会は、57人のセクシュアルマイノリティ当事者が撮影会に参加した。
今までに14回くらいの撮影会に僕も参加してきたのだけど、毎回撮影する人たちと接していて、胸がジーンとなる瞬間が何度もある。
打ち上げの席で隣になったビアンの方はご家族と同居していて、彼女とはもう随分長いつきあいで、彼女はしょっちゅう家に遊びに来るし、お母さんお祖母さんとも仲良くやっているのだけど、自分たちがビアンカップルであるということは絶対に言えないと言うのだ。
「カミングアウトは、自分たちだけの問題じゃないから、することによって、家族全部を壊してしまうんじゃないかって思って…」
「僕はKとつきあいはじめの3年間くらいは、僕が月に一度か二度大分や福岡に行って、一緒に楽しい週末を過ごした後に帰る時に、Kが手を振りながらとても悲しそうな目をしていたのを今でも覚えているんですよ」
そんな話をしている僕のそばで、彼女の目からは涙がこぼれ落ちた。
彼女も週末に彼女が遊びにやってきて、日曜日の夜には帰っていくのだけど、毎回その度にとても寂しい思いを重ねているのだと話してくれた。
考えてみたら日本中のセクシュアルマイノリティは、こんなカップルがほとんどなのではないだろうか?
いつか、こんなカップルが何も思い悩むことなく手をつなぎ、一緒にいられる世の中になってほしいと思う。

うどん職人さぬき麺之介

ぶっかけうどん

カレーうどん

巻き寿司

『OUT In JAPAN SETOUCHI』撮影会のため、高松へ。
高松を訪れるのは、15年ぶりくらいで2回目。前回はイサム・ノグチ美術館や小豆島を回る楽しい旅だったが、今回は撮影会のためほとんど自由時間はない。
それでもなんとしてでも食べたいと思うのが、『うどん』。
まずは瓦町駅近く、ことでんの線路沿いの『うどん職人さぬき麺之介』。
香川のうどんのお店は、その店ごとに独自のルールがあるのだけど、この店は入り口で注て支払いをして席につき、品物を呼ばれたら取りに行く仕組み。
「ぶっかけうどんととり天の方!」
そう呼ばれて自分かどうか分からず、2回くらい間違えてようやく自分のうどんが。
うどんは、コシがあるというよりも、しっとりとして弾力がある感じ。東京にもあるチェーン店の『丸亀製麺』の粉っぽいうどんが苦手な僕は、こういううどんの方が好きだ。
ぶっきらぼうな女の子と、職人気質なのか、うどん作りに集中している大将の不思議なお店は、不器用だけどきちんと美味しいうどんだった。
それにしてもうどん屋さんで驚くのは、大盛りでとり天や巻き寿司をつけても、2人で1200円くらいだということ。
うどんだけなら350円とかなのだけど、この値段設定でやっていけていること自体、本当に不思議に思うのだ。
大のうどん好きな僕は、最初の讃岐うどんを食べながら、「今回、何玉食べられるのだろう…?」と思い巡らせていた。
⭐️うどん職人さぬき麺之介
087-802-2696
香川県高松市瓦町1-7-3 平川ビル 1F
https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37007679/

NEW BALANCE M996

ニューバランスM996が1988年に発売されてから30周年ということで、発売当時のモデルと人気だった黒に金色のモデルがこの9月に発売された。
このM996。デザインが細身でスッキリとしていて、グレーは特にパンツの色を選ばす合わせられる。
僕は、発売当時シルバーのM996を履いていたこともあり、懐かしく思い、自分用にはシルバーを、Kには黒に金色のモデルをお揃いで買い求めた。
見ている方が恥ずかしくなるようなペアルックはちょっと苦手だけど、僕たちはいつも、色や形の違うニューバランスを履いている。
あまりお揃いに見えないためか、特に指摘を受けたこともない。もしかしたら、バレバレなのかもしれないけど(笑)

クレイジー・リッチ!

桁違いの大金持ちっぷりが見ていて楽しい。

シンガポールを舞台にした映画『クレイジー・リッチ!』が、全米で3週連続トップだったというニュースが数ヶ月前に評判になっていた。
なんでも、出てくる主人公はみんなアジア人。白人でもない、黒人でもない、ヒスパニックでもないそんな映画が全米で1位のヒットになるなんて・・・。
先先週にマレーシアに行った時もこの映画はみんなの間で話題になっていて、シンガポール人が多かったからか、彼らも笑いながら、おおげさだけどあれがある種のシンガポールの今の姿だと満足げにしていた。
実際に映画を観てみると、ストーリーは完全な『シンデレラ』。白人には馴染みのないエキゾチックなアジア屋台料理が出てきたり、習慣の違いや価値観の違いがことごとく比較されていて興味深く、物語に引き摺り込まれる。
古典的な嫁姑のバトルや、女同士のドロドロとした闘い、そしてなによりも、『お金』や『セレブ』というアメリカ人ならずとも全世界的に好まれるテーマが人々の興味を惹きつけることに成功しているのだろう。
思いっきり笑えて、時々考えさせられて、あああ、馬鹿らしいけど、「こんな大金持ちの人生も面白そうだなあ・・・」と観終わった後に爽快な気分になれる、この秋超おすすめ映画でした。
ひとり、かわいいマッチョがヌードで出てきます。
あああ、俺も、クレイジー・リッチ!にお嫁さんに行きたい・・・❤️
⭐️クレイジー・リッチ!CRAZY RICH ASIANS https://warnerbros.co.jp/movies/detail.php?title_id=54615

愛について。

ナマケモノには二本指と三番指がいる。

新宿二丁目の行きつけの店『ぺんぺん草』で飲んでいると、時々こんなセリフが聞こえてくることがある。
「愛なんて、見たことも、聞いたこともないわっ」
何がしかの真実があるようで、面白いセリフだと思うけど、若い時からこの店に通いながらずっと、「愛とは、何なのだろう?」と思っている。
写真は、今年のはじめに仕事でコスタリカに行った時に買って帰ったカレンダー。
コスタリカで実際に木の上のナマケモノを見て以来、虜になってしまって、僕の家のトイレでは12ヶ月間ずっとナマケモノのカレンダーが飾ってある。
このカレンダーに映っているのは、紛れもなく『愛』ではないだろうか。
トイレでこのカレンダーを毎日見ながら、僕はこの宇宙に確かに存在している『愛』のことを思う。

so bar

前菜の盛り合わせ

豚肉の紹興酒煮

蕎麦

新宿3丁目近辺で食事をすることが多く、その度に、ほかにいい店はないものか?と毎回思っている。2丁目に比べて3丁目は比較的お店も多いのだけど、お店の数の割に、美味しいお店自体は新宿の宿命かあまり多くはない気がする。
先日、『Bridge Cafe(日曜日の新宿2丁目のbridgeで営業しているカフェ)』を覗いた際に、新宿3丁目でお蕎麦屋さんをやっているという方がいらっしゃっていたので、記憶を頼りに古いビルを上って行ったら、思いがけずステキなお店に辿り着いた。(昔のキヌギヌのあったビルの隣のビルと言ったらわかるだろうか)
『so bar』は、古いビルの5階にあり、窓からは新宿御苑の緑が見えて爽やかな風が流れ込んでくる。カウンターがメインで、後ろに4人がけの席がある。窓からはNTTドコモのエンパイアステイトビルもどきが見えている。
お酒は、日本酒の取り揃えが面白い。焼酎もいくつか置いてある。
お酒を頼むとすぐに出されるお通しは、この日は、蒸し鶏、人参の甘酢、卵焼きの3種盛りで、美しい。
メニューは、前菜の盛り合わせやお肉、おでんなどから選ぶことができ、もちろんお蕎麦がこの店のメインだ。きちんと食べたい方はコースが良いというので、今回はそれにしてもらった。
チーズの酒漬け、豆腐、わさび菜、柿などの前菜の盛り合わせは、お酒がすいすい進む美味しさ。少しずついただきながら、一緒に来ている人との会話も弾む。
お肉はこの日は、『豚肉の紹興酒煮』と、『鶏肉のかえし煮』。ともに、砂糖が控えめなのでお酒にも合っている。
お蕎麦は、たっぷり食べたい人は大盛りにしてもらった方が良いかもしれない。丁寧に包丁で切られた蕎麦は口当たりがよく、あっという間に平らげてしまった。
これだけ食べて2500円のコースと言うのだから、なんともお得感が感じられる。
店主がとても気さくで話しやすくつい長居したくなる心地よさがある。新宿で夕方6時から夜12時まで美味しいお蕎麦が食べられるなんて、本当に有難いお店を発見してしまった。
⭐️so barhttp://naruaki.love/

『OUT IN JAPAN 』in ことでん。

今週末は、高松において『OUT IN JAPAN』の撮影会があるということは、先日ここに書いた。
そしてそれに合わせて、高松の『ことでん』が、『OUT IN JAPAN』車両になって走りはじめた。
電車の外側のラッピングと、社内ではたくさんのポートレイト写真が展示されているのだけど、言うなれば、『500名を越えるセクシュアルマイノリティの写真展覧会 in ことでん』、ただいま高松で開催中です。

50歳の飲み方。

Kは学生時代の友人と、木曜日から北海道に旅行に行っている。
土曜日の夜に、疲れて新宿2丁目からタクシーでひとりで帰って来て、下のコンビニに寄ったのだ。
「トイレットペーパーが切れそうだから、買っておかないと・・・」
2袋だけトイレットペーパーを買い、家に帰ってトイレを開けると、トイレットペーパーがすでに山積みになって置いてあった・・・。
「なにこれ???」
誰かがこっそりと忍び込んで、トイレットペーパーをトイレに積んでいったということは考えにくい・・・。
ということは、どうやら金曜日の夜に、『Bridge』の周年パーティーから酔っぱらって帰って来て、同じように下のコンビニでトイレットペーパーを僕が買っていたようなのだ。
確かに金曜日は完全に酔っていたようだ。19歳の子と食事をして連れ歩き回り、その後のBridge周年パーティーの記憶もおぼろげにしか覚えていない・・・。
それにしても、トイレットペーパーを買って、袋から出して並べておきながら、まったく覚えていないなんて・・・どうしちゃったんだよ・・・俺の脳みそ・・・。昔は酔っても意識を失うなんてことはなかったのに、年をとって、お酒に弱くなって来たのかもしれない。
一連の話をKにすると呆れていたが、アルコールを飲む時は、これからは程々にしようと固く心に誓ったのだ。調子に乗って若い頃のように飲みまくるのは、50歳の男のやることではないのだと猛省中。

一人暮らしのゲイが年をとっていく時に。

7月に会って以来、久しぶりに友人Sと食事をした。
お店に入って来たSは、見るからにやつれていた。
僕「S・・・なんかあったの?」
S「実はね。ただしちゃん・・・8月に大阪で倒れちゃって、2週間くらい入院してたの・・・」
僕「えー!!!なんで連絡してくれなかったの???パジャマでも買って大阪まで行ったのに!」
S「ただしちゃんに言ったら絶対に心配して大阪までやってくるだろうと思ったから・・・他の人にも絶対にただしちゃんには言わないでねって固く言っておいたの・・・」
Sはどうやら、髪の毛も抜け落ちて10歳くらい年を取ってしまったみたい・・・。それにしても、僕と同じ年で今年50歳になるSは、一人暮らしなので急な入院も大変だったに違いない。
僕「お姉さんが大阪まで来てくれたの?」
S「いや、義理の兄さんが来てくれたんだ・・・」
それにしても、そんな一大事の時に、友人のSから連絡をもらえなかったことが残念でならなかった。本当に弱っている時や困っている時に、できればSのそばに着いていてあげたかったし、Sの力になりたかった。
今回、Sの異変に気づくことが出来なかった原因は、僕自身がSに頻繁に連絡を取っていなかったことが一番の原因なのだろう。
ひとり暮らしのゲイが年を取って来た時には、友人を含めたサポートが必要になってくると思う。おせっかいではなく、緩やかな気遣いの掛け合いというか、連絡を定期的に取り合うことがとても大切になってくるのだと思う。
話を聞いていて一番驚いたことは、病院でSがゲイであることを告げると、血液検査をはじめ特別扱いされたり、性交の頻度など細かく聞かれたり、まるで腫れ物に触るような扱いを受けたこと。
そしてその検査は他の病院でも同じように扱われ、しまいには駒込病院を紹介されたというのだ・・・。
Sに話を聞く限りにおいては、まだまだ日本は、一人暮らしのゲイが暮らしやすい世の中にはなっていないのだ。