つつじ

今年もつつじが咲いている。

つつじと言えば、皐月の仲間で東京だと5月に咲く花の代名詞のような花だけど、宮古島ではなぜか冬に咲いていることが多い。

今年の1月にここに引っ越して来た時につつじが咲いていて驚いたのだった。

この家のつつじ、しばらく手入れがされなかったせいか所々枝が枯れているので、今度思い切ってバッサリと短く切って再生させたいと考えている。

この家の前の持ち主に庭で一番大切な花は何ですか?と聞いた時に、つつじだと答えていたのでこの花だけは枯らさないように大切に育てようと思うのだ。

バラを植える。

夏の間に数本のバラを購入していて、そのバラが家に届いた。

土のついていない裸で届いた苗は、数時間バケツの中に水をはってその中に浸けた後に植え付ける。

今回植え付けるにあたり、以前から植わっていたチャイナローズを3本抜いて移植させて、その場所に新しく購入したイングリッシュローズを植え付けた。

このバラたちが来年の春に咲く日を夢見て水をあげる。

成長していく毎日がとても楽しみだ。

植物を植える場所。

植物は植える場所をとても注意深く考えたほうがいい。

気に入らない場所に植えたとしても自分で移動することができないからだ。

植物によっては、日当たりが好きだったり、半日影が好きだったり、湿気が好きだったり、乾燥が好きだったり、それぞれの原産地や場所によって自ずと育ちやすい環境が違うものだ。

十分に庭の日当たりや水捌けを知っているつもりで植えたとしても、なぜか成長が遅かったり、花が咲かなかったり、元気がないようであればその場所が好きではないということ。

じーっと植物を見ていれば、その場所が好きなのかあまり気に入っていないのかわかるものだ。

僕は植え付けた後、しばらくしてからその場所が合わないような植物を移植し直すことがしょっちゅうある。

ローズマリーのように移植を極端に嫌う植物は極力動かさない方が良いけど、そうでない場合は環境を変えてあげるとびっくりするくらい元気になる。

植物は素直だ。

自分の与えられた環境を気に入れば、あまり手をかけなくても自分ですくすくと成長していく。

りんごあざみ

ある日、庭の片隅に紫色のあざみのような花が咲いていた。

咲いていたというよりも、気がつけ棒ここ何ヶ月もずーっと咲いている。

花はあざみよりも小さく棘が少なく、調べてみると、「ムラサキルーシャン」という種類で「りんごあざみ」とも呼ばれ、葉を擦るとりんごのような香りがするらしい。

きっとこの宮古島で自生する植物で鳥が種子を運んできたのだろう。

その土地の植物は虫にも強く丈夫でよく育つ。おまけにその土地に合った美しさを秘めている。

このりんごあざみを大切に育てようと思っているところ。

斑入りのカンナ

斑入りのカンナ「ベンガルタイガー」を植えてみた。

カンナは湿気に強く宮古島でもよく育っているのを見かけていたのでどうかなと思って。

このカンナ、最初は一本しか生えてなかったのにあっという間に次から次へと芽が出てきてあっという間に生い茂ってきた。

それと同時に光りを受けて輝く葉の美しさに魅せられて、「なんて美しい葉なのだろう…」とうっとりとしてしまう。

「花よりも美しい葉」というのはこんな植物のことだ。

シークワーサー

家の裏庭から表の庭に移植してもらったシークワーサーの大木が沢山の実をつけた。

移植した年は木が疲れているからあまり実をつけさせないようにしよう…と思いつつ、台風で実が沢山落ちたのでそのまま過ごしていた。

冬が来る前に実を一つ一つ取って、お世話になっている人に持って行った。

「シークワーサーなんてまだなっていたんですか?」

と驚かれたが、うちでは毎日シークワーサーとレモンを使っても使い切れないくらい実っている。

庭で柑橘が取れる毎日はなんで豊かなのだろう。

秋には宿根草を。

百日草や千日紅などの1年草は、その年の冬には枯れてなくなってしまうのだけど、毎年生き続けて春になると芽を出し大きく茂っていく宿根草は、庭の骨格になる植物だ。

宿根草は出回る時期に苗を植えても、きちんと根付かなければ苗のまま真夏の日照りで枯れてしまったり、梅雨の時期に枯れてしまったりするものだ。

僕のおすすめは、秋から冬にかけて宿根草を植えてきちんと根付かせておくこと。

たとえ花は終わっていたとしても、来年の春や夏を夢見てこの時期に植えると、うまく根づけばどんどん根を張っていき、春にかけて立派な株に成長し強くたくましく花を咲かせてくれる。

園芸家はその場しのぎの植物を植えるのではなく、いつも半年先一年先のことを考えて苗を植えているのだ。

日日草

日日草をいくつか花壇に植えていたところ、気づくと種子が落ちていたようでいたるところで日日草の新芽が出はじめた。

いつのまにか種が飛んだのか、どうしてこんなところに飛んだのか?と思うほど、日頃草さえも生えないような砂利のところにも芽を出している。

自分で植えたわけでもないのに、こうして咲き出した日日草を見ているとかわいくてしょうがない。

自然の力強さも感じるし、神様がウインクしているようにも感じられるのだ。

月桂樹の植え替え

東京の家から長年育ててきたスタンダード仕立ての月桂樹の木がこのところ元気がないので植え替えることにした。

月桂樹はギリシャなどではとても元気に育っているのだけど、元々ヨーロッパ原産だから沖縄の暑さは苦手なのかもしれない。

一旦四角いコンテナから根っこごと引き抜いて古い土や張り詰めた根っこを切り落とす。

鉢を空っぽにしてゴロ石を入れたら培養土を入れて植え付ける。

2本の対になったスタンダード仕立ての月桂樹の木が、また元気を取り戻して美しい葉を広げてくれますように。

ブーゲンビレアの復活。

家にあるブーゲンビレアが台風の後に葉っぱをほとんど落としてしまった。

しょうがなく枝を切って整えて置いたのだけど、その後ゆっくりと葉っぱが出てきたかと思うとようやく花が見えはじめた。(正確に言うと花ではない)

ブーゲンビレアは葉が茂りはじめたらあまり水をあげない方がよいようで、僕たちもほったらかしにして置いたのだ。

枯れたように丸裸になってしまった植物がもう一度ゆっくりと再生する力を見ていると、自然のポジティブな力をはっきりと感じることができ、なんだかこちらもあ勇気をもらえる。