家の倉庫の壁の裏にグアバの木があるのを知ったのは、昨年実がなっているのを近所のおばさんが気づいて声をかけてくれたから。
「グアバの実は放っておくと虫に食われてしまい汚く飛び散ってしまうので早めに食べた方がいい」と車にいるのったおばさんが声をかけてくれたのだった。
それから僕たちはグアバの実を取っては、朝ごはんのついでに食べるようになった。
はじめはグアバの味に馴染みがなかったので、少し抜けたような味をこんなものかと思っていたのだけど、食べているうちに少しずつ好きになっていったようで、グアバの時期が終わる頃は寂しささえ感じていた。
グアバはものすごく甘いというわけではないけど、ある程度熟すと果実らしい酸味を相待ってとても美味しい。
実をつけた後は肥料もあげることなく適当に放っておいたからか、葉っぱが少し茶色になっていたのだけど、どうやら新しい葉っぱも生えてきたと思ったら、ふと見るとグアバの花が咲いていた。
今年もグアバの実を食べることができそうだ。