グアバ

家の倉庫の壁の裏にグアバの木があるのを知ったのは、昨年実がなっているのを近所のおばさんが気づいて声をかけてくれたから。

「グアバの実は放っておくと虫に食われてしまい汚く飛び散ってしまうので早めに食べた方がいい」と車にいるのったおばさんが声をかけてくれたのだった。

それから僕たちはグアバの実を取っては、朝ごはんのついでに食べるようになった。

はじめはグアバの味に馴染みがなかったので、少し抜けたような味をこんなものかと思っていたのだけど、食べているうちに少しずつ好きになっていったようで、グアバの時期が終わる頃は寂しささえ感じていた。

グアバはものすごく甘いというわけではないけど、ある程度熟すと果実らしい酸味を相待ってとても美味しい。

実をつけた後は肥料もあげることなく適当に放っておいたからか、葉っぱが少し茶色になっていたのだけど、どうやら新しい葉っぱも生えてきたと思ったら、ふと見るとグアバの花が咲いていた。

今年もグアバの実を食べることができそうだ。

ひまわり畑。

家の斜向かいの畑でサトウキビの収穫が終わり、その後何か苗が植えられていたのだけど、最近急に大きくなってひまわりが咲き始めた。

ひまわりは宮古島市から援助してもらったことが札に書かれていた。

このひまわり畑、観光客にも見てもらいたいのだろうけど、実際にはこのひまわりを植えたことでその後の実が畑の栄養になるのだという。

咲き始めたひまわりは力強く美しく、これから来る猛暑の前に涼やかさを演出してくれている。

満開になる日が今から楽しみ。

アダン

アダンの木は宮古島の至る所にあって、その葉先の鋭い棘に気をつけながら海を連れて散歩をしている。

この時期アダンは実をつけていて逞しい野生の力を感じる。

アダンの葉には棘があるのだけど、乾燥させてかごや帽子などさまざまな生活の中の民芸品として使われていたようだ。

夕暮れの海辺で風に吹かれているアダンを見るといつも、学生の頃に見た田中一村の絵を思い出す。

学生のころに見ていた絵の風景の中で僕は今暮らしているのだ。

月桃

月桃という植物をご存知だろうか?

僕はバラを育てているので、昔から無農薬栽培に月桃の植物から作られるニーム液という存在を知っていた。

宮古島に来たらこの月桃が町や道や庭や原っぱのに至る所に生えているのがわかる。

この月桃、葉っぱはお茶にもなるし、茎は香料にもなる。殺菌作用があるためレストランなどでも敷物としてその葉を使用することも多い。

この月桃、花が丸くてピンク色でとてもかわいいのだ。

このコロンコロンとした愛らしい花から、月桃という名前はつけられたのだろう。

不思議な花

宮古島では見たこともない植物に出会うことがある。

海の散歩に行く公園でまたまた不思議な花を発見。

花は大きくて木に咲いた奇形のチューリップのよう。

調べてみると、火焔木(カエンボク)というらしい。

カエンボク(火焔木)は熱帯地域に自生し、赤い花を咲かせます。植物を住みかとしてハチドリなどの多くの鳥だけでなく蝙蝠なども植物にやってきます。カエンボク(火焔木)の和名は真っ赤に咲く花がまるで燃えているような見た目であることからこの名前がつけられました。

まだまだ知らない植物に出会えるのが楽しみ。

バジル

昨年引っ越して来てから探した宮古島の冬は、とても雨が多い印象だった。

特に2月は雨が続き精神的にもどんよりとしてしまうような日があった。

今年の冬もそんなものだろうと覚悟していたのだけど、今年はどうやら雨があまり降らない冬みたい。

12月に寒い日が2、3日、1月に2日くらいあったものの、寒いと言ってもせいぜい10℃くらい。

うちには暖房がないのでリビングでセーターを着て過ごし、ソファではブランケットを2人で被って過ごしていた。

冬でも晴れると気温は24℃くらいになるので、「ああ、もうすぐ夏だな…」と思ってしまうような暖かさだ。

東京ではほとんどの落葉樹が葉を落としてしまうのに、宮古島では落葉樹も少なくせいぜい百日紅が葉を落としたくらい。

東京では冬になる前に枯れてしまうバジルも、宮古島ではずっと枯れずにもりもり茂っている。

バラも休まなく咲いているので、このまま大丈夫なのだろうか?と心配になるくらい。

冬でも町角には花々が植えられていていたるところで花が咲いている様子を見ると、地上の楽園のように思えるのだ。

ユウナ

宮古島の海岸で「ユウナ」の花をよく見かける。

黄色い花姿は、ゆったりとして芙蓉に似ている。

マングローブなどと一緒に生息しているようだけど、

海風に吹かれ揺れながらも海辺で強く咲いている花を見ていると、

沖縄の人に長く親しまれてきた理由がわかる。

紫蘭

1月だというのに宮古島では紫蘭が咲いている。
マゼンタ色の紫蘭は、明るい緑色の葉とのコントラストが美しい。

前に住んでいた旦那さんがこの庭を作った際に植えたのだと思うけど、
紫蘭は毎年誰に言われなくても季節がやってきたら顔を出すのだろう。

昔は山の雑草のように思えた花に、今になってその美しさに気付かされたのだ。

バラが咲いている

宮古島では冬でも温暖なので、バラが今も咲いている。

本来バラは冬に葉を落として休眠するのだけど、どうやら宮古島ではゆっくり休眠も出来ないみたい。

こんなに咲いていてこの先生きていけるのか心配でもあるけど、せっかく美しく咲いているのだからその美しさを愛でてあげよう。

春も元気でいられるように、この花が終わったら肥料をあげよう。

宮古島でのバラ栽培。

ずっと東京で育てていたバラを、熱海の家から持ってきた。

でも、バラは宮古島の気候にびっくりしたのか、なぜか今年は半分以上のバラが咲かなかった。

先日バラの裸の大苗をいくつか買って植えつけた。

東京ならばその後バラは静かに冬を越してから春になって芽を伸ばしはじめるものだが、宮古島では温暖な気候のせいかすぐに芽を伸ばしはじめた。

バラには休眠期が必要かと思うけど、宮古島ではもしかしたら休眠できないのかもしれない。

四季咲きのチャイナローズなどは休みなく咲続けても大丈夫だけど、僕の育てているオールドローズは宮古島の気候に慣れてくれるのだろうか?

これから迎える春が楽しみだ。