近所の農家のNさんは、この辺り一体ではとても有名な人だ。
今までは市役所に勤めていたらしいのだけど、今現在は退職されて農業をやっている。
僕の店でもここの農家の野菜を取り入れているのだけど、このNさんのトラックを見かけない日がないというくらい働き者なのだ。
朝早くから夕方まで何度も何度もNさんの軽トラが通りかかるのを目にする。
Nさんのトラックは横を通り過ぎる時に絶対にうちの店を首だけ動かして見ていく。まるで「俺がいつも見守ってるからな・・・」とでもいうように。
Nさんはオープンにも買いに来てくれて、その次の日にも2つのお弁当を買いに来てくれた。
そして今日は大きいパパイヤを2つ持って来てくれた。
「カレーで炒めてもいいし、ピクルスでもいいよ」
僕たちの小さなお店は、地元の人たちのやさしさに支えられているのだ。