ヘチマをご存知だろうか?
僕だって知っている。ヘチマとは、お風呂で身体を擦って洗う繊維質でできた植物の実だ。
宮古島に来て驚いたのは、このヘチマを夏から秋にかけてよく食べるということ。
こちらではヘチマのことを、ナーベラーというのだけど、主に味噌で炒める料理が多いみたい。
お店でヘチマが並んでいても、昨年は僕たちは買うことはなかった。
なんでなんだろう?と改めてヘチマのことを考えてみたのだけど、
イメージとして、「ヘチマ🟰食べられるものがない時に食べる食材」
と勝手に思っていたからかもしれない。
それが、今年になって軽い気持ちでヘチマを買って料理をしてみたら・・・
そのおいしさと使い勝手の良さ、万能さに驚愕したのだった。
宮古島は初夏まではあらゆる野菜がたくさんとれるのだけど、盛夏をすぎると野菜がとても少なくなってくる。
でもそんな時にいつまでもあり続ける野菜が数種類あって、その中の一つがこのヘチマだ。
ズッキーニなんておしゃれな野菜がなければ、ヘチマを食べれば良い。
なすが暑さで高騰していたら、迷わずヘチマを買えば良い。
きゅうりが店頭に並んでいなかったら、ヘチマを買えばいいではないか。
ヘチマは無人野菜売り場では百円で3本入っているくらい安い。
それでいて、煮て良し。焼いて良し。トロッとしてなんという触感。
食わず嫌いというのは結局人生で膨大な損をしているということなのだ。