裁判の後、羽田から宮古島に飛び、美しい海と島が見えてきたのは19時近かった。
バゲージを取って空港の外に出ると、いつものように海が大喜びで飛び込んできた。
僕が帰ってきただけで尻尾がちぎれるくらい喜んでくれる海。
Kは笑って海を静止しようと試みるも、海のはしゃぎっぷりに笑っている。
家に帰り、猫の太陽をケージから出して撫でてあげる。
僕たちの家族は、この国では家族であると認められていない。
でも、誰が何と言おうと、僕たちは家族なのだ。
喜びを共にし、悲しみや苦しみを担い分かち合う。
家族がいることはそれだけで信じられないほど幸福なのだ。