ひまわり

家の斜向かいのひまわり畑が見頃を迎えている。

学生の頃、7年間くらい表参道で生花を習っていた。

その頃、「秘すれば花。秘さざるは花なるべからず」という言葉をよく教わった。

花というのは秘するものである。

正面向いて、雄蕊も雌蕊もこちらに向かって何もかも見せているような生け方は花ではないと。

その頃、満面の笑顔のようなひまわりが一番嫌いだった。

下品の極みに思えたのだ。

でも今は、夏の暑さに負けずに太陽に向かって咲くひまわりが、

何よりも好きな花になった。

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