1日に2回、海を連れて散歩に行く。
だいたい45分くらいかけて歩くのだけど、1日に1回は近くにあるドイツ村に行くことが多い。
ドイツ村には芝生があるのと、石畳なので雨が降った後でも海の足が汚れずに済むから。
でも一番大きな理由は、ドイツ村の中の遊歩道に海の周りを巡る道があるから。
海を連れてこの遊歩道を歩いていると、毎日違う海の色や波の形、光の具合に驚かされる。
引き潮の時の海の景色、満潮を迎える海のエネルギー。
時々ウミガメを探しながら、飽きることなく何度でも海を見つめる。
東京に生まれた僕は海への憧れが強く、ずっと海のそばに住みたいと思いながら生きてきた。
でも気づいたら、今は海がそばにある生活をしている。