子どもと海さん。

GWの宮古島は家族連れの旅行客で溢れかえっていた。

毎日散歩に行くドイツ村では家族連れに会うことも多く、大抵の子どもは海を見ると興味を示し、怖がって逃げるか、興味津々で近づいて来て触ろうとする。

宮古島では海ほど大きな犬は珍しいようで、怖さ半分好奇心半分で近づいて来る。

いたずらっ子が前に近づいて来た時に、海の頭をいきなり叩いたのでお母さんの目の前で怒ったことがあるのだけど、それからは毎回子どもの様子を見て、海を近づけるか近づけないか慎重に見極めるようにしている。

ここ数日子どもの数が多く、海はニコニコして沢山の子どもやお母さんに触られていたのだけど、マズル(口の周り)や耳、尻尾、お腹など、犬にとってはあまり他人に触れて欲しくないところも子どもたちは勢いに乗って触ろうとするので少しヒヤヒヤした。

それでも海さんは小さな時から人に身体を触られることをさせて来たおかげか、嫌がる様子もなくニコニコして触らせていた。

素直で人に触られて喜んでいる海さんを見て、いつも僕は海のことをもっと好きになるのだった。

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