オープンのご挨拶。

宿をオープンするのに、友人や知人にどうやってお知らせしたらいいのかをずっと迷っていた。

カフェやバーなら気軽に遊びに来てねと言えそうだけど、宿をやりますというのは、案内をもらった方もちょっとどう返答したらいいのかなと思うかもしれないと思ったのだ。

沖縄の離島の宿に来るには、飛行機代金も結構かかる。それに加えて宿に2、3泊するとなるとある程度大きな額になるからだ。

僕の中では、宮古島に友人たちが遊びに来て、他の宿に泊まってくれて全然構わなくて、そのついでに顔を見せてくれたらとてもうれしいくらいの気持ちでも、宿のオープンのご案内を送ると、「うちの宿に泊まりに来てください」と直接的に言うことになるためヘビーに思えて、言われた方も返信しづらいに違いないと思ったのだ。

そんなことを思ううちに、SNSだけの告知にして繋がっている人は読んでいるかもしれないし、日頃から親しい友人たちとはLINEのやり取りの中で自然とわかるのではないかと考えていた。

でも元々僕はfacebookも数年ですぐにやめてしまったし、最近になってこの宿のインスタをはじめたばかり。

繋がっている人だってそれほど多くはないし、友人知人でもインスタをやっていないもしくは繋がっていない人がほとんどなことに気づいた。

そこで、少しまとまった時間が出来たので、片っ端からLINEで知っている友人知人に一人ずつ宮古島に移住したことと宿をオープンしたことを知らせることにした。

全体では100人くらいに知らせることを目標に、初日に半分くらい。また別の日に半分くらい。

すると、次から次へと返信が来て、昔から仲のいい友人には水くさいと思われていたことがわかったし、数年ぶりに連絡をした友人に新しい恋人が出来ていたり、急に恋人ができて結婚して懐妊しているという話を聞いたり、驚きの連続だった。

僕の中で宿のオープンを友人知人に知らせるかいちいち知らせないかモヤモヤし続けていたことは、もしかしたら杞憂だったのかもしれないことがわかった。

実際に遊びに来てくれる人はいないかもしれないし、何かのついでに来てくれるかもしれない。

来てくれたら心の底から感謝すればいい。ただそれだけでよいではないか。

そう思えたら、心がぐっと軽くなった。

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