岸田首相の首相秘書官である荒井勝喜が、3日夜、首相の同性婚に関する答弁を受けた形で、記者団にオフレコで「僕だって(同性婚の人を)見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」と話した。また、「同性婚を導入したら国を捨てる人もいると思う」と述べた。
この差別発言は瞬く間にSNSで拡散され、Twitterでは大荒れになった。
僕が最初に思ったことは、この発言を若いセクシュアルマイノリティの人たちが聞いたら、どんなに傷つくことだろう?
ということだった。若い当事者だけではなくその家族も深く傷つくに違いない。
そんなことをグルグルと頭の中で考え続けているうちに、なんとかしなければと思っていた。
差別をする人に声を上げても結局のところ事態は何も変わらないのかもしれない。今までの日本ならば、どうせ僕たちは差別され続けて来た存在なのだからしょうがないと黙っていたに違いない。
それでも今回沢山の人が声をあげて、この発言はおかしい!と立ち上がったことで、その動きはうねりとなり、国際社会にも目に見える形で浮かび上がった。
それが何よりもうれしくて、この国に微かな希望を感じている。