大学時代の同級生

せっかく沖縄本島に来たのだから、ついでに大学時代の同級生Yとランチをすることにした。

Yもゲイで、偶然YouTubeを見ていたらYを見つけたのだった。

6年くらい前にKと2人で沖縄に来たときにYのお店を訪れたことはあったのだけど、その後お店はやめてしまったようで今はサラリーマンをしているらしい。

北谷のレストランでランチをしたのだけど、お互い話したいことがあり過ぎてずーっと堰を切ったように2人で同時に話していた。

Yは35歳くらいの時に沖縄に移住していてパートナーも一緒に仕事を一旦やめて移住した。

最近パートナーに遺産が入ったようでマンションを買って将来は安泰とのことだった。

YのYouTubeを見ていて面白いことは、パートナーとYが全然違う性格であること。

時々喧嘩もするようだけど、それでも彼らは17年くらい続いていて幸せそうなので安心した。

大学の時はYがゲイ出あることは知らなかったけど、今こうしてゲイであるが故に色々な話ができてとても楽しい時間だった。

公正証書

海を美容室に預けて、太陽は病院に預けて、午前中の便で那覇に飛んだ。

以前から進めていた公正証書の取得のために、空港からレンタカーを借りて那覇公証センターに向かう。

マンションの一室にある公証センターの中に通されて一通りの手順を聞く。やがて証人の2人が到着して挨拶が交わされた。

証人には今回の僕の遺言の文章を確認してもらう。

その後、行政書士が部屋に入ってきて僕に幾つか質問をする。「あなたはこれから何をなさりたいのですか?」

「自分のパートナーに遺産を相続させるために公正証書を作りたいのです」

そんなやりとりがあった後、承認に確認が入り、承認が頷くと印鑑を押す作業がはじまる。

僕の印鑑と証人2人の印鑑、その後行政書士は外に出て行き終了。少し時間が経ったのちに公正証書をいただいた。

これによって、僕に万が一のことがあった時にKに遺産を相続刺せることができるようになったのだ。

それにしてもこの手続きの面倒くささとお金をかけて公正証書を作らなければ今の日本ではお互いを守ることができないことを考えるとつくづく腹が立つのだ。

僕たちは明らかな差別の中でヲレを当たり前のように受け入れながら暮らしている。

こんな不平等、絶対に何とかしなければと固く心に誓ったのだった。

動物のいる暮らし。

海が家に来てから2年と少し経つ。

太陽が庭で鳴いているのを家の中に入れてから3ヶ月以上経った。

犬や猫が家に来てから、僕たちの暮らしは本当に忙しくなったように思う。

海は1日に2回、外に散歩に行く。一回だいたい45分間くらい。雨が降っていても休まずに外に連れて行ってあげる。

ご飯は朝晩2回で、それぞれ体調を見ながら量は加減する。

毎日気になるのは、便がきちんとした硬さかどうかだ。

立派なうんちが出ると僕たちもとてもうれしいものだ。

犬も猫も、一緒に暮らすにはたくさん手間がかかるし、旅行にも行けないし、ご飯代や病院代でお金もかかるし病気をしたらかわいそうでたまらない。

でもそれをしてでも動物と暮らすことで感じられる幸福感は、何物にも変えることはできないと思える。

少し買い物に行っていて帰ってきた時に玄関でうれしそうに迎えてくれる海を見ると、毎回のことだけど泣きたくなるのだ。

そのまっすぐな愛情は、人生の中で僕が得た最も尊く美しいもののひとつだ。

猫はテレビ好き。

猫の太陽はパソコンやテレビ画面をよく見ている。

海も映像に犬が出ていると興味津々で見ることはあるけど、太陽はどんな映像でも興味があるみたい。

時々映像の世界があるのではないかと思うのか、パソコンの裏側に回って探しているさまはとてもかわいい。

裏側に何もないことがわかると、また表に出てきて首を傾げながらパソコンを覗いているのだ。

バラが咲いている

宮古島では冬でも温暖なので、バラが今も咲いている。

本来バラは冬に葉を落として休眠するのだけど、どうやら宮古島ではゆっくり休眠も出来ないみたい。

こんなに咲いていてこの先生きていけるのか心配でもあるけど、せっかく美しく咲いているのだからその美しさを愛でてあげよう。

春も元気でいられるように、この花が終わったら肥料をあげよう。

OUT IN JAPAN写真集の完成。

我々が長年かけて取り組んできた、LGBTQ +カミングアウトフォトプロジェクト「OUT IN JAPAN」。その写真集がついに完成した。

一昨年にクラウドファンディングを募っていたプロジェクトなのだけど、掲載にあたって一人一人写真や情報を載せていいか、最終の確認に時間がかかってしまいかなり印刷が遅れてしまった。

自分でデザインした写真集が完成した喜びは言葉では言い尽くせないものだった。

美琉太陽

夜はライアンとKと一緒に平良にある沖縄料理のお店に行った。

考えてみたら僕たち移住して一年経つのに、夜に外食したのはこれがはじめてだった。

美琉太陽は、沖縄料理のお店だけど店内で三線のライブがあるお店。

歌もリクエストができて店全体でみんなで大盛り上がりだった。

お料理も工夫がされていてとても美味しかった。

◯ 美琉太陽(ミルティーダ)
0980-79-0262
沖縄県宮古島市平良東仲宗根427-7
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470503/47015071/

ロンドンから友人が泊まりにきた。

ロンドン在住のライアンが家に泊まりに来た。

ライアンは台湾人で、高校の頃からカナダに留学していて、台北ではじめて会った時はまた20代だったのに、今では36歳になっていた。

ライアンはその後ロンドンやマドリードで勤務して、今ではロンドンに家を買って落ち着いた暮らしをしている。

今回、台湾に里帰りする途中にわざわざ一泊だけ宮古島に来ると言って泊まりに来たのだった。

宮古空港に迎えに行き、島をドライブしながら案内をする。

伊良部大橋を渡り下地島でランチ。その後通り池という海と繋がった池のような観光地を案内。

東平安名崎までドライブをしてライアンは宮古島をとても気に入ってくれた。

でもライアンは結局、外の観光地よりも僕たちの家の海や太陽と触れ合ったのが一番楽しかったみたいで、また遊びに来たいと喜んでいた。

今年もたくさんの友だちが遊びに来てくれますように。

宮古神社

初詣は、宮古神社へとはりみず御嶽に行ってきた。

宮古神社は日本にある最南端の神社だそうだ。

お参りするまで列が並んでいて驚いた。

宮古神社の下には宮古島を創ったという神様を祀っているはりみず御嶽へ。

ここはことあるごとにお参りに来ている御嶽で、手を合わせるとなぜかホッとする。

僕たちの前に歩行が困難なお婆さんを連れて一緒に参拝している娘さんがいた。

歩行が困難でも、お婆さんはこの御嶽にどうしても初詣に来たかったのだろうなと静かに後ろから見守った。

おせち料理

おせち料理を作ろうか作るまいか、毎年のことのように迷うものだ。

おせち料理は下ごしらえに手間がかかるのと、作るとなれば最低3日間くらいかかるものだから。

それでもおせち料理のないお正月を想像するとなんとも寂しい気がして、結局今年もやっぱり年末の29日からおせち作りをはじめた。

宮古島では手に入りにくい食材もあって、たとえば車海老なんかは一昨年に伝染病で全滅してしまったとかで養殖の車海老が手に入らなかったりした。

しょうがなく冷凍のブラックタイガーで海老のうま煮を作ったのだけど、やっぱり生きた車海老で作ったものとは別物になってしまった。

黒豆や栗きんとんをつまみながら、日本酒をいただく。

今年も笑顔の絶えない年になりますように。