庭がある程度広いので、放っておくとあっという間に雑草や木々の枝が茂りすぎてしまう。
Kは庭のこうした乱れが我慢できないようで、このところ毎日雑草取りに精を出している。
先日Kが一生懸命やっている雑草取りを僕が全然手伝わないので、Kが怒ったのだった。
「なんで一緒にやってくれないの?!」
怒られた僕は平謝りで、その翌日から庭の計画表を作り、朝から2人で庭の清掃をすることにした。
Kは雑草取りで僕は樹木の枝の伐採。
僕が雑草取りをやろうと言ったのだけど、僕の大雑把な性格を知っているKはそうさせてくれなかった。
雑草取りは地道な作業で、草の根元からきちんと引き抜かなければすぐに雑草は生えてきてしまう。
僕は飽きっぽいから、抜けない草があるとすぐに諦めて切ってしまうから、Kはそんな一部始終を見ていて許せないのだと思う。
汗だくになりながら茂ったツツジを剪定して、裏の藪椿を切り、犬槇の枝をノコギリで切り落とした。
風が通るようになった庭を見ながら、心地いい達成感を味わったのだった。