僕の家には3人がけのソファが一つと1人がけのソファが2つあって、どれも年季が入っている。
中でも3人がけのソファは僕が原宿に引っ越した29歳くらいで買ったと思うので、24年くらい経っているのだろうか。
外国人はソファのカバーなど張り替えることは滅多にしないようだけど、日本で暮らしていると湿気もあるし暮らす間にできた汚れも気になりカバーを新調することに決めた。
ソファーカバーの新調は、主に生地の値段によってかなり最終的な値段が変わってくる。ベルギー産リネンを使うとなると25万円くらいはするようで、それだけあれば新しいソファが新調できるのではないかと思える値段だ。
でもこのソファには長い年月の間に起きた様々な思い出も残っていて、カバーも擦り切れた今となっては僕の人生そのものを表しているようにさえ思える。
今日はそんなソファの仮縫いをするためにわざわざ東京から熱海までお越しいただいて、6時間くらいかけてソファの型取りをしてくださった。
「TINT & TONE」はもともと家具屋産にいた方が始めたお店で、それゆえにソファの立体的な形を時間をかけて丁寧に形取っていく。
この型を今日は持ち帰り、今度は一旦この布で縫ってから、もういちど熱海まで来ていただいてソファにきちんとたるみなく入るか試して調整した後に、最終的に選んだ生地で縫っていくそうだ。
なので出来上がりは1月になるとのこと。でもこんな風に職人産が丁寧に仕事をしてくれている姿を見ると、ここでお願いして本当に良かったと思える。
出来上がりが楽しみでしょうがない。
⭐️TINT &TONEhttps://www.tint-tone.com/index.html