梅雨が明けた週末、僕たちは大室山の麓にある「さくらの里」のドッグランを目指した。
伊豆半島の海は快晴の空を映して真っ青になっていた。
まだ暑くならない午前中のドッグランにはゴールデンレトリバーが2頭いて海と一緒になって追っかけっこをしていた。
海を心ゆくまで走らせた後は、ハンディというホームセンターで念願の草刈機を買って、スーパーのアオキで食料品を買い込んでから帰宅した。
ランチに買ってきたお寿司を頬張りレモンサワーを飲む。
ご飯を食べたら眠くなって、海のベッドに横になる。そのうちに片付けを終えたKが僕の横にきて横になり、すぐに海がKの隣に来て横になった。
暑い夏の昼下がり、僕たちは3人で川の字になって昼寝をした。
外には蝉の声が響いていて、日差しは強烈で木々のコントラストがくっきりしている。
時々目を覚ました僕は、海とKが寄り添って寝ている姿を見ながら、「なんて幸せなんだろう」と何度も思ったのだった。