海には、生まれた時に他に5頭の兄弟姉妹がいて、親元であるブリーダーと一緒に子どもたちがグループLINEでつながっている。
そのLINEが始まった頃は、誰もが「うちの子はこんなに可愛いのよ」「うちの子はもうトイレもできるの」「うちの子は、お手をおかわりとおすわりができるの」などと、かなり自慢めいた投稿が続いていた。
また時々、「散歩から帰って来て毎日足をシャンプーしたほうがいいか?」とか、「耳掃除はどうしたらいいか?」「歯磨きはコツがあるのか?」などと行った質問も寄せられることもある。
でも3ヶ月を過ぎる頃、「うちのJは甘噛みがひどくて、家族中が手から血が出ていて、おまけに散歩の引っ張りも強いから転倒する事態になり、家族で話し合った結果、しつけ教室に3ヶ月預けることにしました・・・」というLINEが流れた。
そこに、「一番可愛い時の3ヶ月もよそに預けるなんて・・・」「身近に犬を3ヶ月預ける人がいるなんて初めて聞きました」などという心無い言葉が書き込まれ、その後誰も書き込むことが出来ずにいた。書いた方も悪気があったわけではないけど、犬に手を焼いて預ける選択をした家族は、よくよく話し合った末の決断なのだろうと思う。
犬種によっても大まかに違うし、同じ親から生まれても、生まれてくる順番や、生まれ持っての性格的なものも違うのだと思う。
海たちはその後5ヶ月半以上が過ぎて、それぞれ歯の生え変わりが進み、甘噛みもほとんど痛くなくなった。Jくんももう少しなんとかやりくりして辛抱していたら、甘噛みが嘘のように痛くなくなって来たことに気づいたとも思う。
育犬問題もところどころであったけど、海と僕たちは、幸い一緒に成長を見守ってくることができてよかったと思う。