風の怖さ。

昨夜の熱海は、恐ろしいほど強い風が吹き荒れていた。

山の斜面にある我が家は、山の上から吹き下ろすような風を受けて、ものすごい勢いで木々が揺れていた。

夜中、あまりの風の強さと音に何度も目覚めて、「日本昔ばなし」のような風だと思ったのだ。なんというか、山の神様が怒って山ごと動いているような風の強さ。

朝起きると、庭の木々の大きな枝がいくつも折れていて、玄関にあった植物が階段のはるか下に投げ出されたように落とされていた。

熱海に来て、自然のそばで暮らしはじめてわかったことなのだけど、山の怖さを感じることが時々ある。そしてそれは、東京では感じなかったものだ。

人間の力ではどうすることもできない自然の力の脅威を、畏敬の念を持って感じることができる。

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