町内会の清掃。

熱海に引っ越してきてから、右隣と右斜め前、そして右隣の隣にも挨拶に行った。彼らはだいたい60代から70代。

左側には山がありその向こうに一軒家があるけど、そこは高齢のおばあさんが痴呆症とのことで何度行っても人のいる気配はないので諦めた。

熱海の町も日本の多くの町が抱える問題と同じで、高齢化が進んでいる。

家の呼び鈴が鳴ったので誰かと思って出ると、お隣のおじさんだった。

「こんにちは。先日お話しした町内会の清掃の件なんですが、年に2回くらいみんなでやってるんですよ。もし可能ならご参加願えないかと思って・・・」

「あ、もちろんいいですよ。またその時期になったら教えていただけますか?」

「よかった!ここはもう僕たちのような老人ばっかりだから、若い人が来てくれてみんな喜んでるんですよ。ほんと良かった」

清掃の件はKが階段の下で道路を掃いている時におじさんに誘われていたようですぐに承知したのだけど、Kが意外とご近所さんと挨拶をしたり立ち話をしているので少し驚いている。

ご近所のおじさんおばさんは、僕とKのことをどう思っているのだろうか?とも思う。清掃をしてお話しする機会があったら、何も包み隠さずに僕たちの関係を言ってしまおうと思っている。

そこまで詮索してくる人がいるかはわからないけど、僕たちはもう、このままで生きて行くのだ。

熱海の住民は、ゲイカップルのことをどう思うのだろうか?

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