WE ARE THE LOVE

写真家のレスリー・キーさんが、ジョシュアさんと結婚披露宴を開催した。その名も『WE ARE THE LOVE』。「いいふうふの日」にちなんでアメリカンクラブで行われたパーティーには、各界からおよそ170名の方々が参加して、4時間以上にも及ぶ宴になった。このパーティーの様子は生放送で世界に中継されていた。

僕とKもこのパーティーに呼ばれていて、90秒間のスピーチをしたのだけど、緊張のあまり内容が一回頭の中から全部ぶっ飛んでしまい焦ったのだけど、なんとか無事に最後まで終えた。Kに言わせると、内容はあっていたけど、練習していた原稿とは全然違っていたらしい。笑

小室哲哉さんがオープニングとエンディングをピアノで引き、様々なミュージシャンの歌や演奏が華やかに舞台を飾った。中でも面白かったのが、久しぶりにみた「杏里」さん。

杏里が歌うことがわかったKは僕に、「キャッツアイ歌うのかな?」と真顔で聞くのだ。僕は思わず吹き出してしまい、「キャッツアイなんて結婚式で歌わないよ・・・」と言いながら、でも杏里の歌って、「悲しみが止まらない」とか、「オリビアを聴きながら」とか、暗く悲しい歌ばっかりだなあ・・・と思っていたところ、最後になんと「悲しみが止まらない」を歌い始めたのでびっくりした。

LiLiCoさんとジョン・カビラさんの司会も良かったし、平原綾香さんの歌もうまかったし、宮本笑里さんのヴァイオリンも素晴らしかったし、河瀬直美監督のスピーチも良かった。

僕がこのパーティーに出席して思ったことは、結婚したいと思う人が異性であれ同性であれ、自分たちの結婚式を二人で一緒にワクワクしながら計画できる、そんな世の中になって欲しいということ。心に残る素晴らしいパーティーだった。

早見優さんの歌

杏里さんの歌

<以下、僕のスピーチを載せておきますね>

(アートディレクターの)ただしです。そして私のパートナーのKです。レスリーさん、ジョシュアさん、ご結婚おめでとうございます!私がレスリーさんと出会ったのは、5年前に「OUT IN JAPAN」というLGBTQのカミングアウトプロジェクトを一緒に立ち上げた時でした。

レスリーさんと一緒に日本各地を撮影で回りながら、自分に誇りを持ってカメラ前に立つ一人ひとりに、私自身が励まされ勇気をもらいました。

私とKは、「結婚の自由をすべてのひとに」訴訟という、同性同士であっても結婚できる権利を求める裁判の原告でもあります。

この国では、未だに同性同士による結婚が認められていないため、大切なパートナーの命に関わるような時にそばにいることができなかったり、亡くなった時に相続ができなかったり、一緒に子どもを育てていても家族になれなかったりという現状があります。私たちは今の社会の現状を、なんとか変えていきたいと思いながら裁判に臨んでいます。

今回、レスリーさんとジョシュアさんは、こんなに素敵な会場を選んだり、家族や友人、知人を招待したり、歌やダンスをゲストにお願いしたり、きっとワクワクしながら二人で一緒に計画したのだと思います。

私が今思うことは、結婚したいと思う人が異性であろうが同性であろうが、レスリーさんとジョシュアさんのように、二人で一緒にワクワクしながら結婚式やパーティーを計画できる、そんな世の中になってほしいということです。

今日は二人の幸せな笑顔を見ながら、私たちもどんどん後に続いていけたらいいなあと思いました。レスリーさん、ジョシュアさん。これからもっともっとお二人で幸せになってください。

ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です