レイニー・デイ・イン・ニューヨーク

大好きなウディ・アレンの新作というか、2017年製作の作品をやっと見ることができた。

映画は、今をときめくティモシー・シャラメとエル・ファニングが大学の同級生で恋人同士。エル・ファニングは地元の新聞に映画に関する記事を時々書いているようで、その仕事でNYに行き、著名監督とのインタビューをすることになる。ふたりは、それにかこつけ、週末のNY小旅行を企てる。NYで楽しいデートになるはずが、映画監督との出会いで物語は思わぬ展開を見せ始める。

いつものウディ・アレンの映画のように、主人公の男は、ウディ・アレン自身であり、彼自信を投影した人物だろう。

NY生まれで、アッパーイーストサイドに暮らす育ちのいい大富豪家族の男は、IQも高く、賭け事に長けていて2万ドルくらいを一瞬にして稼いでしまうのに、先の人生を完全に見失っている。恋人である天然系のエル・ファニングと、正反対の刃物のようなセレーナ・ゴメスの対比が面白い。

映画としては、少し残念な作品だったのだけど、久しぶりにニューヨークの空気を感じ景色を見ることができたので、そういった意味では存分に楽しむことができた。

今年85歳になるというウディ・アレンは、長い間映画界の巨匠のような存在だったのに、一昨年の♯Me Too運動の中でウディ・アレンの過去の行いが標的になり、今では実質上ハリウッドを干された人と言っても過言ではないだろう。

実際のところ、ウディ・アレンと養女の間にどんなことがあったのか、大昔に一旦裁判ではウディが勝訴していることもあり真相はよくわからない。なので、今の僕の立場としては、ウディ・アレンの映画を拒絶する気はない。昔から大好きなウディ・アレンの作品を、最後まで見届けたいと思っている。

⭐️レイニー・デイ・イン・ニューヨークhttps://longride.jp/rdiny/

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