人類はどうして、新型コロナウイルスに、これほどまでに苦しめられているのだろうか?
疫病のようなものは、人類の歴史でも繰り返し起こっているが、現代の科学や医学の先進技術を持ってしても撃退することができず、既に55万人以上の死者が出ており、未だ拡大し続けている。
先日国連が発表したレポートには、「自然破壊が続くと、新型コロナのような感染症が増える」と報告があったようだ。
人間が欲望のままに自然の秩序を無視して行動した結果が、今の小さなウィルスによる攻勢となって人間に返って来ているとしたら、僕たちはなんて愚かなことをしているのかと思う。
ここ数日、日本の各地で起こっている数十年に一度(僕たちはこの数十年に一度の降水量という言葉を、毎年のように聞いている)という豪雨でさえ、人間の行いが回り回って自然災害という形で返って来ているとしか思えないではないか。
今、世界の指導者に求められるものは、付け焼き刃で現状の問題を押さえるだけではなく、世界が協力して原因を共有し、根本的な問題を解決してゆく力ではないかと思う。(今の世界の指導者たちは、自国の経済発展ばかりを優先し続けている)
〈以下、ハフィントンポストより抜粋〉
自然破壊や気候変動が続けば、新型コロナウイルス感染症のような病気が増える――国連が7月6日に発表したレポートで警告した。
新型コロナウイルス感染症のような動物と人間との間で感染する病気は「動物由来感染症(ズーノーシス)」と呼ばれる。
新型コロナウイルス感染症以外に、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)、HIV/エイズ、ウエストナイル熱といった近年人間を苦しめてきた感染症も、ズーノーシスに含まれる。
レポートによると、これまでに確認されている感染症の60%、最近新しく認知された感染症の75%がズーノーシスだ。
動物から人への感染症が増える要因として挙げられているのが、食肉の需要や、持続可能でない農業、野生生物の搾取や天然資源利用の増加だ。