帰ってくるなりKが腕が痛いと言っていた。
腕を見ると、赤い線が見えた。
僕は、寝違えたか、仕事で使いすぎたか何かかな?くらいに軽く考えて食事の準備をした。
でも、晩ごはんになってもあまり手を使えないのでフォークで食べたり、なんだか様子がおかしいので心配になり、ソファで先に眠りに落ちたKを見ながら皿洗いや片付けをしていた。
よほど手が痛いのか、シャワーを浴びて先に寝室に行ったKをそのままにして、ネットで調べて見ると、「リンパ管炎」などの症状と似ていて抗生物質が必要なようでさらに心配になった。
僕は眠れずに、この時期に病院で診てくれそうなところはあるか?そもそも血液内科なんて大きな病院しかないこととか、いろいろ調べているうちに朝方になり眠りに落ちた。
朝起き出したKは、少し痛みが治まったようで、箸も使えるようになり少しほっとした。
パートナーが怪我をしたり病気をすると、自分も同じように胸が痛むのを感じる。でも、家族がいることは、病気や怪我の時に支え合うことができるから心強いと思う。
生きていれば、様々な予測できない波が突然目の前に立ちはだかることもある。
そんな時に僕たちは手をぎゅっとつないで、なんとか目の前の波を一緒に乗り越えて生きているのだ。
最近つきあうことになった年下のパートナーとの関係をどうしたらおふたりのように継続する付き合いにできるか期待と不安を持ちながらブログを楽しませて読ませてもらっています。年下とつきあう年上としての不安ってないですか?どのように対処していますか?
skさま。
コメントありがとうございます。
「年下とつきあう時の、年上の不安」、実は僕にもありましたし、今でもあります。
僕たちは、8年前に出会って、その当時Kは27歳、僕は43歳でした。将来がこれからで体力的にも仕事的にもこれから上り坂の全盛期に差し掛かったKに比べたら、僕は人生の半分が過ぎていて、体力的にもゆっくりと下り坂で今後の仕事も先が見通せるようになっていました。
僕が60歳になった時、Kは44歳。もっと年をとると…とか、色々考えるとわからないことばかりでした。でも、あまり先のことは考えずに、一緒に過ごしているうちに、少しずつ不安も小さくなっていきました。
全く違った環境で育った二人が出会い、惹かれ、最初はお互いを見つめ合っているだけで満足でしたが、一緒に月日を重ねていくうちに、いつしか二人は手を取り合いながら同じ前方を向いて、一歩一歩歩き続けていました。
人と人は、生まれも育った環境も考え方も価値観もみな違っています。つきあっていく中で相手の新しい部分を見つけていく毎日は新鮮で、とても面白いこととも言えます。考えてみると年の差もある意味、ひとつの違いなのかもしれません。
それと、あまり年上年下と役割を決めずに、「得意なことを得意な方がやる」というのが言葉には出さないけど僕たちのルールです。
料理全般は僕がやり、掃除はKがやる。旅行の行き先を決めるのは僕で、車の運転をするのはK。といった感じで、その都度得意な方がやるようにすると、お互いかばい合いながらうまくいくかもしれません。
このブログにも書きましたが、『二人で生きる技術』大塚隆史 著作 http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0135-4.html
という本があります。この本には、二人がつきあって関係を続けていくことの難しさと、それを乗り越えていくからこそ味わえる人生の醍醐味が描かれています。もしお読みでなかったら、強力におすすめします。
いいですね。年下の彼。これからお二人で人生を何倍にも膨らませていってください。
また何かありましたら、いつでもお気軽に、コメントなりメールなりお送りください。
Tadashiさん、丁寧なレスをありがとうございます。率直なお気持ち、アドバイスをありがとうございます。同様のカップルの励みになりますし、またこのようにおふたりの関係について考えていることなんかもちょくちょくブログで書いていただけるのを楽しみにしております。「二人で生きる技術」は私のバイブルで何年かおきに読み直したりして、パートナーシップについて自分の中で考え直したりしています。ちなみに我々も「る?」「る」が合言葉です笑
skさん。
『二人で生きる技術』ご存知でしたか?
著者のタックさんは、僕のお母さんのような人で、タックさんから今まで様々なことを学び、刺激を受けて来ました。
25年以上前な気がしますが、東京ではじめてパレードが行われた時、タックさんと二人でパレードを歩きました。
あの時の、心臓が飛び出そうなほどのドキドキは、今も忘れられません。
タックスノット、行ってみたいと思いつつ、ゲイの集まるところにしょっちゅう行くタイプではないので、いけずじまいですでに7ー8年経ってしまいました笑
SKさん
タックスノットは、新宿3丁目にあり、ゲイバーではありますが、ゲイだけではなくビアンも来るし、アライもいて、客層はその時によって様々です。新宿2丁目のいわゆるゲイバーとはちょっと違っていて、照明は明るくてコーヒーやお茶も飲めます。店内には毎月LGBTQにちなんだアーティストの作品が展示してあります。そして、お店では自由に会話が繰り広げられている感じです。タックスノット、いつかいくことがあったら、僕の名前を出してください。タックさんは、金曜日と土曜日しか入っていませんのでご注意を。(コロナ後の営業はわかりませんが)
本が出たばかりの頃に実は一度だけ勇気を振り絞ってドアを開けたことがあるのですが、満員で入れず、それ以来、勇気を持てず今に至ります。金曜、土曜をターゲットに行けるようにまた勇気を振り絞ります!(そうしているうちに40代になってしまいました)笑
skさん。
そうだったのですね!タイミングが合わず残念でしたね。
タックさんも、もう73歳くらいだと思うので、ぜひ、行ける時に行ってみてください。
たくさんの経験と、豊かな知識、聡明な頭脳からくるお話は、他では聞くことができませんので。
40代は、めちゃくちゃ楽しいですから、思いっきり楽しんでください!