大分からの小包。

晩ごはんを作っている時に、Kのお父さんお母さんから、小包が届いた。



中を開けて見ると、たくさんの貝と、玉ねぎやにんにくが見える。


袋に包まれているものは、なんだろう?と思ったら、テングサのようだ。

中には、お母さんが書いたであろうお手紙が入っていた。

「ただしさんへ
いつもありがとう
Kがお世話になっています。

〈ところてん〉 酢醤油(ごま油)つゆなど、お好みのものをかけて
天草 20g×5に分けています。

作り方はLINEで  父母より

本当は、もう少しでカレーができていたのだけど、急遽メニューを変えて、今日は大きな貝をさばいて刺身で食べることに。それに合わせて出汁巻き卵を作ったり、絹揚げを炙ったり、メニューを和食に変更した。


大きな貝は、ちょっと性器のように見えるけど、2枚貝の開き方を調べてナイフで開けたら開くことができた。この貝は、オオノ貝というそうで、大分ではお寿司屋さんでも出てくることもあるらしい。コリコリして全く臭みはなく、とても美味しかった。


前にもいただいた大きな白い貝は、白貝で、これは明日焼いて食べることに。

2
アサリは明日の朝、煮麺で食べることにして、ニナ貝はこの後茹でてしまおう。食べきれない白貝は冷凍して・・・と、しばらく貝づくしになりそう。

僕たちがまだ、ふたりの関係を親に言わずに二人でこっそり暮らしていたならば、きっとこんなこともなかったのだと思う。

最初は、黙ったまま僕のことを何一つ聞こうともしなかったKのお父さんでさえ、二人がたとえ男同士であっても、ともに暮らしていることを、少しずつ受け入れはじめているのだと思い、幸せに感じた夜だった。

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