同性婚訴訟で思うこと。

先日の土曜日、来年提出する予定の書類に関して弁護士3人と打ち合わせをした。
前回僕が行った意見陳述を元に、裁判所に提出する書類を作らなければならないのと、Kも僕と同じように意見陳述の出番が来るかもしれないので用意するため。
思えば、この訴訟に原告として参加することを決めたのが、去年の今頃だったのだ。
あれから一年経ったのだけど、裁判所には4回行き、その都度何度も何度も弁護士さんたちと様々な打ち合わせをして、原稿を書き書類を作っていただき、時には裁判所に打ちのめされて帰ってきた日もあった。
でもこの一年、仕事ではなくこの『同性婚訴訟』に力を注いでどうだったのか?と聞かれたとしても、心の底から、「やってよかった」と言うことが出来る。
先日、ゲイの友人Mとストレートの女の友人Fと食事をしながら話していた時に、ゲイの友人Mが言ったのだ。
M「日本のゲイはほとんど同性婚なんて興味もないし支持もないんだよね。むしろ反対の人の方が多いんだよね…頼むからそっとしておいて欲しいって。外国と比べて明らかに違う気がする」
そこで、僕がすかさず言葉を挟もうとする前に、ストレートのFが言った。
F「でもね、私が思うのは、誰かひとりでもゲイの人で結婚したいという人がいるのならば、その権利は与えられて当然だと思うの」
僕「ゲイで同性婚に関心のない人とか、そっとしておいて欲しいとか、反対の人とか、そういう人がいても構わないのだけど…実際のところ僕はそういう人たちの気持ちを変えようとは全然思っていないんだよね…
これは、『好きな人と結婚したい』と思った時に、(ゲイであっても)結婚出来るという当たり前の権利の話なんだ。
『そっとしておいて欲しい』とか、『コミュニティの反対意見』は、実際のところ、問題は他にあるのではなくて、それぞれその人たちの中にこそあると思うから」
このブログは、ほとんど僕の知っている数人の人しか見ていないと思って書いているのだけど、時々ふと、コメントやメッセージをいただくことがある。
シドニー在住の日本人の男性から、『同性婚訴訟』を応援してくださっているというメッセージをいただき、本当にうれしかった。
この場を借りて、ありがとうございました!

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