獣が下にいる!

昨夜、眠りに落ちてしばらくして、多分夜中の2時頃だろうか。
いきなり僕が、
「下に何かいる!  Kちゃん危ない!獣がいる!」
と叫んでベッドから飛び上がるように起き上がった。
隣で熟睡していたKも、そのただならぬ絶叫に叩き起こされ、
「う!うわぁ〜!」と叫んだ。
ふたりして我に返ったところでKが言った。
「どうしたの?ただしくん?」
「今ね、僕たちの下にラットかビーバーみたいな獣が走り回ってたの」
僕とKの間を手で弄ると、そこには、先日友人から誕生日プレゼントでもらった『湯たんぽ』がポツンと置いてあるだけだった。
それを見てKは、ベッドの上で大声で笑った。
「かわいそう!ただしくん!獣がいたの?」
僕も、湯たんぽの熱で、湯たんぽのことを動物だと夢の中で間違えたとわかり、ふたりして大声で笑ったのだった。
そして翌朝目覚めて、僕がキッチンで湯たんぽの水を流していると、その姿を見てKは、またゲラゲラと笑ったのだった。

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