真実

『万引き家族』の是枝監督の最新作品『真実』は、フランスを代表する大女優カトリーヌ・ドヌーヴと、久しぶりのジュリエット・ビノシュ、大好きなイーサン・ホークが出ているということで、楽しみに観に行った。
ドヌーヴは、映画の中でも押しも押されもしない大女優の役で、いわゆるbitchそのもの。年齢とともに、次世代の女優が台頭してきている状況に焦りを持っている。
そこへ、アメリカで俳優と結婚して暮らしている娘のビノシュが、旦那と娘を連れて帰郷するというお話。
「ドヌーヴが、全ての作品の中で一番いいかもしれない」と聞いて、たしかに、ドヌーヴにしては当たり役だし素晴らしいと思った。
ビノシュは映画全体の背骨のようになり、見事に母親との微妙な関係を演じ切っている。
イーサン・ホークは、やっぱりとても素晴らしいけど、この役、イーサン・ホークでなくてもよかったかもと思ってしまった。
なんとなく僕が残念に感じてしまうのは、この映画の柱となる要素『母と娘の確執』『年老いた女優の不安』『気狂い女優』などが、すでに今までにいくつもの名作で存在していることだろうか。
それを気にしなければ、とてもよくできた作品と思えるだろう。
⭐️真実https://gaga.ne.jp/shinjitsu/

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