エセルとアーネスト

久しぶりにゆっくり過ごす東京の週末の日曜日、新宿御苑に行ってサンドイッチを食べて、午後から神保町の岩波ホールに映画を観に行った。
『スノーマン』『風が吹くとき』などの絵本で有名なレイモンド・ブリッグズの実際のご両親のことを描いた映画『エセルとアーネスト』は、観終わった後にじんわりと幸せな気持ちに包まれる素晴らしい作品だった。
1928年のロンドン。牛乳配達のアーネストと中流家庭のメイドとして働いていたエセルは、毎朝の牛乳配達で出会い、ふたりは恋に落ちる。
その後のふたりの人生が、緩やかに眈々と描写され語られていく映画なのだけど、英雄でも殺人鬼でもない、ごく普通のエセルとアーネストの暮らしをつぶさに眺めながら、自分の母親や父親の人生を見ているように温かな気持ちで包まれたのだ。
人を愛するとはどういうことなのか。幸福とは何か。人生で一番大切なものは何か。いろいろなことを考えるきっかけとなるような素晴らしい作品。
⭐️エセルとアーネストhttps://child-film.com/ethelandernest/

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