ふたりで過ごす時間。

今週から、Kがあたらしい病院で仕事をはじめた。
毎朝出かける時間は前と同じ8時なのだけど、今度の仕事場は歩いて行ける距離のせいか不思議と安心感がある。
初日の火曜日に仕事場から帰ってきたKの様子を見ると、なんだかリラックスしている。
「Kちゃん、新しい職場はどうだった?」
「ん?まだわかんないけど、まずは夏休みの話だけしておいた。全然大丈夫だった」
「よかったね。お昼は社食で食べたの?」
「社食は美味しくないんだって。みんなローソンで食べてる」
そんな話をしながら、テレビを見ながら笑っているKの顔を見て安心したのだ。
今週はずっと20分くらいの道を歩いて通っていたKは、自転車を買うと言い出した。僕の自転車は乗りづらいから、自分の自転車が欲しいのだそうだ。
金曜日になって、ますます出かける時のKの顔が明るくなったのは、土曜日がお休みと思っているからだろう。帰りがけにふたりで映画を見て、「明日は土曜日で、二人ともお休みなんて嘘みたいだね・・・」と話していたのだ。
前の病院で働いている頃のKは、15分の昼休みしかなくご飯もろくに食べられずに働いていたし、土曜日は仕事があるため、ふたりで二泊の旅行に行くこともできなかった。
新しい仕事場になって、僕たちにはまた、ふたりで一緒に過ごす時間がぐっと増えた。
ふたりでいっしょに過ごす時間がなによりもたいせつなのだと、僕たちにはわかっているのだ。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です