RAINBOW REEL TOKYO vol.2

最高のプレゼント

帰り道

ジェイクみたいな子

<QUEER✖️APAC2019 アジア・太平洋短編集>
毎年このアジア・太平洋の短編映画集が一番楽しみなのだけど、今回も心に残る作品がいくつかあった。
⭐️⭐️ブラックリップ
アワビの官能と、主役の役者の肌のきめ細やかさ、セクシーさしかない映画。挑戦的だけど、いやらしく、胸の奥にモヤモヤと若い頃の欲望を思い出すような作品。
⭐️ヒジュラーの恋
これは、セクシュアルマイノリティの映画というよりも、ヒジュラーという特殊なカーストの人々の性を描いた作品。LGBTQ映画ではないのではないかと思った。
⭐️⭐️⭐️ジェントルマン・スパ
台湾のゲイのエッチなスパで清掃員として働くぽっちゃりくんのお話なのだけど、彼の苦悩や恋心を、ゲイマッサージという絶妙な場所で描き出した秀作。
⭐️⭐️⭐️⭐️最高のプレゼント
インドネシアで男の子に混じって男の子の格好で学校生活を送るイスフィは、本当は女の子。親友の大好きな女の子の誕生日に、かわいいプレゼントを贈ろうとするのだけど、その親友の少女との仲むつまじさを丁寧に描くことによって、イスフィの毎日の暮らしが浮かび上がる素晴らしい作品。
⭐️⭐️⭐️⭐️帰り道
韓国の女子高生ムニョンとウンジェは親友で、毎日の登下校も一緒、帰って宿題をするのも一緒。そんなある日ムニョンが痴漢に会い、自らのセクシュアリティに気づいてゆくお話。最初から最後まで計算されたリアリティは、韓国映画界のレベルの高さを教えてくれる。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ジェイクみたいな子
この映画が、今回見た作品の中でずば抜けて素晴らしかった。ニューヨークで暮らす30台の夫婦には最愛のジェイクがいて、ジェイクはやんちゃな遊びよりもお姫様やおとぎ話を愛する男の子。小学校にゅうがくを控えてなんとか私立の学校へ入れようとするが、夫婦は次第に息子の性自認に向き合わざるをえなくなる。トランスジェンダーとその周りの人々を描いた素晴らしい作品。
⭐️⭐️⭐️ソヴァージュ
22歳の青年レオは、パリで男娼として通りに立ち、客を捕まえては性行為をしながら暮らしている。その生々しい生き様をそのまま描いたような作品。臭くて臭ってきそうな洋服y田、何日もお風呂に入っていないような紙や肌まで見事に再現されていて、役者の演技にも驚かされた。
カテゴリーLGBT

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