仕事を変えるという選択。

Kが、今年の1月から働きはじめた病院は、世田谷区にある家族経営の入院施設まで整っている病院。周りの住民からは頼りにされているのか、土曜日も1時を過ぎても患者さんが来るし、GWも患者さんにはお休みはないので、ところどころで病院に働きに出ていた。
前の病院と比べて労働時間が長くなり、しかも日曜日のみのお休みになり、Kが疲弊しているのもわかっていたし、僕も全然旅行にいけないことに気を揉んでいたのだ。年末の沖縄旅行のあとは、ふたりではどこにもいけず、やっと先日信州にいけたのだけど。
僕「どこか、もっときちんと休みが取れる病院を探そうよ。こんなブラック病院にいたら、Kちゃんもすり減っちゃうよ・・・」
K「でも、せっかく働きはじめたし、病院はどこもそんなに変わんないと思うよ・・・」
そんな話をしていたのが数ヶ月前で、1ヶ月前に突然僕たちの家の近くの大きな病院の募集枠を見つけた。残念ながら正規の社員の募集ではないけど、この病院ならば歩いても通えるし、土曜日も時々は休めそうだし、大きな病院だったので安心感が違う。
それほど気乗りのしないKを焚き付けて、面接までこぎつけたのが4月半ば。面接から帰ったKが言うのだ。
K「面接室出るときにおばちゃんの面接官が笑ってた気がする・・・」と言うのだ。
僕「もしかして、ゲイだってバレたのかな?Kちゃん、また僕との同棲のこと、パートナーとかって言ったの?」
K「うん。話したよ」
僕「でも、それだからって、笑わないと思うんだよね・・・Kちゃん、なぜかおばさんウケもいいから、きっと大丈夫だと思うよ」
それから1ヶ月、そろそろ連絡が来るかな・・・と思っていた矢先に、Kが家に帰って来て、おそるおそる僕に病院からのメールの話を切り出すも、僕が先に「採用されたでしょ?」と言うと、「なんでわかったの?」とびっくりしていた。
Kは面接の後、有名病院に気後れするのか採用される気があまりなかったようだけど、僕は必ずこの病院に入れるだろうと確信に近いものを感じていた。なぜならKは、大分でも大きな病院に勤めていたので、採用されるだろうと思ったからだ。
仕事でも、一度はじめた道がちょっと違うと思ったら、別の道を選び直せばいいのだ。少しずつでもいいから、より自分が心地よく仕事ができる状況に進めたら幸福だと思う。
ようやく僕たちには、夏休みの旅行が見えてきた。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です