ある少年の告白

映画『ある少年の告白』は、『同性愛矯正施設』という同性愛を強制的に異性愛にする施設のお話。
僕が本当に驚いたことは、これが遠い昔の話ではなくて、現在のアメリカにおいての話であり、これまでに70万人もの人々がその施設に入り、そのうち35万人は未成年だったというからだ。
敬虔な牧師であり保守的な父親のラッセルクロウと、それを支えるニコール・キッドマン。たった一人の息子ルーカス・ヘッジズが、実はゲイであるということがわかり、なんとかその息子を矯正施設に入れて、「息子を正常な男に治そう」と奮闘するお話。
映画を見ながら、僕は何度も泣いてしまった。隣で見ているKも、普段はあまり泣かないのに涙をぬぐっていたようだった。
父親も母親も、それが息子のためだと思ってやっていること。息子は、もしかしたら治るかもしれないと思い、両親に従っている。
親子の愛がそこにあるがゆえに、問題は更に難しく、せっかくの親子関係さえも歪めてしまう。
これは、遠い昔に起きた話ではなくて、今のアメリカで実際に起こっていること。
泣きながら、僕の中の闘志がふつふつと湧いてくるのがわかった。
ゲイであれば、この春必見の映画。
⭐️ある少年の告白http://www.boy-erased.jp/

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