KTの新居へ。

昔から仲の良い弟のような若い友人KTが一人暮らしをはじめたので、ずっと「早く家に招待してよ!」と言っていたら、この週末に新居に招待された。
KT曰く、「家が狭いので定員は4人です。Kくんといつもの我らがMです」
仕事帰りのKとふたり、ちょっとだけ買い物をして駅を降りると、KTの住む町は静かな住宅街だった。
家は新しく、村上春樹が好きなKTらしい本がたくさん並べてある。
部屋には80インチのプロジェクターがあって、映画好きなKTが意を決して買ったのがわかる。こんな大画面で映画を観れたら、映画館みたいだろうなぁと羨ましくなる。
イタリアンのサラダや牡蠣のオイル漬けが作ってあって、話は弾みながらワインを飲み、どれも美味しくいただく。
話していたら、KTが実は今年手術をしていて、入院していたことがわかった。
それを聞いて、「えええ⁉︎なんで教えてくれなかったの?」と、驚く僕に、
KT「ご心配をおかけすると思って…そんな危険な手術じゃなかったし…治ることがわかってたんです」
まだ40歳手前なのに大きな手術をした友人に、何にもしてあげられなかった自分が歯がゆかった。不安だったり苦しい時に、できればそばにいたかったと思う。
ご家族がついていたから何よりだけど、今度何かあったら気を遣わずに教えて欲しいと言うと、笑ってわかりましたと言ってくれた。
若かろうが年寄りだろうが、人はそれぞれ、人生にはいろいろある。
その人がかかる病気も、寿命も、全ては誰のせいでもなく、神の思し召しとしか言いようがないではないか。
そうであるならば、僕たちに与えられた限りある時間を、大好きな人たちと出来るだけ寄り添って生きたいと思ったのだ。
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