春らしいお皿

のどぐろ

アカイカ

尾山神社のすぐそばにあるお寿司屋さん『飛』に、はじめて行くことができた。
大将は、寡黙な職人さんだと聞いていたけど、実際にはとても話し好きな温かな人だった。
野々市の有名お寿司屋さん『太平寿司』で修行をされて、その後は金沢駅前の日航ホテルに『太平寿司』を構えていた人。
2年前に太平寿司には行くことが出来たのだけど、あのニコニコしていた大将は、68歳でお亡くなりになったのだそうだ。亡くなる前に食べることが出来て、本当によかった。
あん肝からはじまり、焼きたての玉子焼き、カニをご飯にまぶしたお寿司や、鯵も鮮度がよくぺろっと食べてしまう。
ホタルイカに菜の花の昆布締め、赤い貝は春らしく甘みが感じられる。
鰻の手巻き寿司、マグロの叩き、そしてのどぐろの蒸し寿司は柔らかく甘く温かい一皿。
和歌山のマグロを食べていたら、牛肉かと思ってしまうほど脂が乗っていた。
アカイカには切れ目が美しく入り、炙った香りとともに甘みが広がる。
最後に、冬の時期だけに手で取ることのできる岩のりの味噌汁をいただき、金沢のお寿司という幸福を存分に味わった。
お任せでたらふくいただいて12000円。また来店したいと思う素晴らしいお寿司屋さん。
⭐️飛
076-255-2768
石川県金沢市尾山町12-5
https://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17010234/

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