たちあがる女

アイスランドの映画『たちあがる女』は、ところどころでクスッと笑えて、主人公の女性ハットラを眺めているうちに、勇気のあるひとりの女性として、いつのまにか心の底から応援していた。
ハットラは40代後半くらいだろうか?独身の女性でコーラスを教えている。アイスランドののどかな町で暮らすハットラは、実は、誰にも知らせずにたったひとりで極秘で環境活動をしている。そんな彼女の元に、一通の手紙が届き、かねてから念願だった養子を迎えることになる・・・。
雄大なアイスランドの自然をバックに、経済発展を優先しようとする民主主義に対してたったひとりで立ち向かうハットラは、孤高で美しい。
部屋には、ガンジーとネルソン・マンデラの写真が飾られ、自分の信じるものに向かって立ち上がり、真っ直ぐに突き進んでゆく姿を見ていると、こんな生き方があるのか・・・とも思う。
たびたびアイスランドの母なる大地を抱きしめるように顔を擦りよせたり、早春の芳しいタイムの花の香りを嗅いだり、大自然に対する絶大な信頼を感じ取ることが出来る。
彼女の心の高鳴りを表すように現れる謎の3人組の奏者や、孤児を引き取るウクライナからのコーラスの使者などの演出が本当に素晴らしいと思う。Kは僕の横でスヤスヤ眠っていたけど、この春一押しの映画。
⭐️たちあがる女http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

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