恋人の友だち。

僕自身は、友人は本当に数えられるくらいでとても少ない方だと思っている。
でも、50年も生きてきただけあって、顔見知りや知人と言える人は意外と多いのかもしれない。
Kは、大分県生まれ大分県育ちで、ひょんなきっかけで僕と出逢い、3年くらいつきあってから東京に出てきた。
そのため、東京にはKが昔つきあった人が働きに来ているくらいで、友人は他にはいない。
週末の休みに時々新宿二丁目に飲みに出ることが、僕たちの習慣になっているのだけど、どちらかというと僕が二丁目に行きたがっているだけで、K自身はそれほど二丁目に飲みに行きたいとは思っていないようだった。
K「どこに行ってもただしくんの友だちばっかりで、Kちゃん、人見知りだから時々疲れちゃうの…」
僕「みんな僕の友だちであり、Kちゃんの友だちでもあるんだからそんなこと思わなくていいじゃん」
K「でも、とにかくKちゃんは社交的じゃないから疲れちゃうの。これからはもっと、ただしくん一人で飲みに行ってあげて!Kちゃんは家でただしくんの帰りを待ってる方がいいから」
僕も、かなり二丁目には行かなくなっているのだけど、それでもKにしてみたら、毎回毎回色々な人に会うことが、時々疲れることだったようだ。
確かに、Kは人見知りで、僕の友人たちの中でも話をする人と、全く話をしない人に分かれているのがわかる。
僕の周りの圧の強い人やアクティビストたちとは気後れしてしまうのか、ほとんど黙っていることが多くて、どちらかというとその周りにいるのんびりとした人たちとなら、楽しそうに話をしている姿を見かけるのだ。
つきあって7年目にもなるのに、こうして些細なことでも気になることをきちんと話せることはとてもいいことだと思う。
家でふたりで、毎日『ちびまる子ちゃん』や、『まんぷく』をテレビで見ている時のKが一番幸せそうなことを思い出して、KはKの好きなようにしたらいいと思い直した。
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