不思議なパスモ。

土曜日の夜に、新宿2丁目の『Bridge』に飲みに行こうとして店の下まで来ると、店への階段の下である道の真ん中にパスモが落ちていた。
今週の半ばに、僕が名前のないスイカを山手線で失くしてしまったことはここにも書いたのだけどhttp://jingumae.petit.cc/banana/2860330、見つけたパスモは同じように名前が印字されておらず、誰のものかはわからないものだった。
見つけた途端、「これはきっと、落とした人が僕のように困っているに違いない!」と思い、いろいろ考えたのだけど、ひとまず行きつけの『Bridge』に持って行くことにした。
『Bridge』に行き、友人のMに言うと、「とりあえず店で預かっておこうか」と言うことになり、そのままパスモを預けた。
その後、友人やKと、その落とされたパスモの話をしていたら、このままここに黙って預けておいても、ここのお客さんでない限りパスモは見つけてもらえないのではないかと思い、Mに言ってみたのだ。
僕「Mさん!紙とペンあるかな?このパスモのこと紙に書いて、下に貼っておこうかと思うんだけど・・・」
それを聞いたKは、急に不機嫌になり怒り出した。
K「ただしくん!ここはただしくんのお店じゃないんだから、余計なこと言わないでMさんの思うようにやらせてあげて!」
僕「え?でも、このままだと見つけてもらえないから、それだったら外に落ちてたんだから警察に届けるけど、名前のないパスモなんて警察では見つけてもらえないと思うんだよ・・・」
僕とKがなにやら言い合いをしている雰囲気を察したMがやってきて、ペンを取り紙に書き出した。
『パスモがここに落ちていました。お心当たりの方は、Bridgeでお預かりしています』
そしてその紙を、下のBridgeの看板に貼ってきてくれた。
帰り道、僕にとっては、「自分の親しいMにメモを頼むことくらいで、なんでそんなに目くじらたてるのだろう?」と思っていたのだけど、そんなやりとりがあった後でKは機嫌が悪かった。Kにとっては誰かにに迷惑をかけることが一番嫌いなのだろう。
朝起きて、スマホをのぞいたけど、Mからの連絡は入ってなかった。
僕は、「ああ、持ち主は見つからなくて諦めちゃったのかもしれない・・・」とも思ったけど、「もしかしたら4階の『女の子クラブ』かもしれないと思い、あとで電話してみようと思っていたのだ。
すると夕方、MからLINEが入った。
「結局3階のお客さんが、貼り紙を見て、PASUMO取りにきてくれた!とても感謝していたよ。ありがとう!!」
僕はとてもうれしくなって、そのLINEをKに見せると、Kはなんだか恥ずかしそうで、「ただしくん、得意げな顔してる!」と言って笑った。
きっとその落とし主も、次は僕と同じように、ちょっとした親切を誰かにするに違いない。
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