白貝。その1

ニナ貝と白貝

干し椎茸

晩ごはんの唐揚げ

夕飯の用意をしていると、発泡スチロールに入った郵便物が届いた。送り先は、大分のKのお父さん。
僕は大分県人であるKの好物の唐揚げを揚げて、仕事から帰ってくるKが中を開けると、見たこともないような巨大なハマグリのような貝と、円錐形のニナ貝がたくさん入っていた。
ネットで貝を調べて見ると、白貝と出てきて、正式名はサラ貝だった。ハマグリの5倍くらいあるだろうか?直径が7センチとか8センチあって、巨大な貝の頭がにょろにょろと出ている・・・。
「Kちゃん、この貝、なんだかこわいね・・・」
「かわいそう。お父さんが採ってきてくれたのに・・・」
ニナ貝は、僕の父がよく海に行った時に採ってきては、塩茹でにして食べていたのを思い出して塩ゆでにした。でも、この巨大な白貝はどうしたものか。量が2人では到底食べきれないくらい沢山あるではないか・・・。
ご飯を食べていたら、Kのお母さんから電話が入った。電話の向こうではうれしそうに白貝の食べ方を、バターで焼いたら美味しいとか、臭くなかったら生で食べた方がいいとか、Kに話して聞かせているのが聞こえる。(臭くなかったら・・・って、臭かったら焼こうが煮ようが食べたくないのだが・・・)
それにしても、Kのお母さんもお父さんも、採ってきた貝を送ってくれたり、カボスを送ってくれたり、名物の干し椎茸を送ってくれるのは、陰ながら僕たちカップルをしょうがないなあ・・・と受け入れはじめてくれている兆しなのかもしれない。
そんなことを思いながら、今日はひとまず白貝はお風呂場で砂抜きをすることにした。
時々お風呂場でそーっと白貝を覗きに行くと、白貝の頭がニューーーッと出ていて、なんだか子どものおちんちんみたいだと思った。
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