サタデーナイト・チャーチ

映画『サタデーナイトチャーチ』は、勝手にトランスジェンダーの映画だと思っていたのだけど、見たところちょっとハッキリしないのだけど、女装に惹かれるゲイか、トランスジェンダーに目覚め始めた男の子が成長してゆく話だった。
ニューヨークのブロンクスの黒人家庭で暮らすユリシーズは、父親の死後、母親と小さな弟と三人で暮らしていかなければならなくなり、おばさんが家で夕食を作ったりして世話を見てくれることになる。
おばさんは非常に敬虔なクリスチャンであり超保守的な人。そんな中で、ユリシーズが今までうちに秘めてきた本当のセクシュアリティが目覚めはじめる・・・。
ニューヨークで実際に存在しているサタデーチャーチ(LGBTQ支援プログラム)にボランティアで参加していた人がはじめて監督として映画を作ったそうだ。サタデーチャーチとは、家を追われたり、家にいられなくなったLGBTの若者たちが集まれる場所で、そこに行けば孤立せず、お金はなくとも食物を得ることができて、楽しいイベントも開催されるような場所。
親に受け入れられず家に住むことのできなくなった社会的弱者でもあるLGBT若者の貧困問題と、セクシュアリティの揺らぎを、とても丁寧に描いた作品。突然歌い出したりするミュージカルシーンは僕的にはあまり必要なかったような気もするのだけど、みなさんはどう思うだろうか?
⭐️サタデーナイトチャーチhttp://saturday-church.com

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