同性婚訴訟。

朝は4時には1度起きていて、昨日買っておいたパンを食べて、丁寧に髭を剃り、Kの頭を整髪料で整えて、紺のブレザーとKはスーツでタクシーに乗り込んだ。
弁護士会館で弁護士の方々や一緒に提訴する仲間たちに会う。これから始まる人生を賭けた戦いの前に、誰もが皆少し緊張しているのがわかる。
地方裁判所の前に来ると、見たこともない報道陣の人だかりが黒い一群となって見えた。以前、渋谷区パートナーシップに関する条例が可決された時の、更に5倍くらい多いだろうか。
地方裁判所で訴状を提出、一度弁護士会館に戻り、今度は午後から記者会見。ここでは、原告による1人1分間のスピーチが組み込まれていて、あらかじめ原稿を用意しておいた。
記者の数がギッシリ詰まった霞ヶ関の記者クラブでは、それぞれの原告の思いを聴きながら胸に熱いものがこみ上げてきた。途中、涙を流す原告もいて、それぞれさまざまな経験を思い出しているのだなあと思った。(これは後ほど貼り付けておきますね)
僕たちは取材を受けず、一旦家に帰り、Kはジムに行ってしまった。大きな一仕事を終えた僕はなんだかどっと疲れが出たようで、眠りたいと思ったけど、不思議な興奮状態で頭は冴えわたっていて眠れなかった。
夜に予定されていた永田町での応援パーティーにタクシーで向かう。僕たちはお色直しと言って着るものを着替えて新鮮な気持ちでパーティーへ。ここでもまた一言ずつスピーチがあり、最後に話した僕はみんなを笑わせることができた。
今日は、アメリカでは50年以上かかった同性婚の争いが、日本でもようやく土俵に乗った記念すべき日。
50年かかってしまったら、僕はもう生きてその日を見ることは出来ないと思う。どうか5年以内に、なんらかの形でこの国の事態が変わり、同性婚が認められる日が来てくれることを願っている。
この記念すべき日を一緒に分かち合った同士に感謝するとともに、今日という日をKとふたりで迎えられたことを、神様に心から感謝した。
⭐️「天国に行くとき、最後のお別れを最愛の人と手をつないで迎えたい」同性婚が認められたら、できること。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/teiso-kaiken-ehe_jp_5c653863e4b0233af971b658

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です