ファースト・マン

クレア・フォイが素晴らしい

今年、最も好きな映画に出会ってしまった。
『ファースト・マン』は、『ラ・ラ・ランド』や『セッション』のデイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリング主演、これはもう見ないわけにはいかないでしょう。
世界で初めて月面着陸を果たしたニール・アームストロングの自伝を元に製作されたこの映画は、ハリウッド映画にありがちなきらびやかな光が、どこにも一切見当たらないひたむきで地味な作品だった。
デイミアン監督とライアンゴズリングは、実際にニール・アームストロングの息子さんふたりと長い時間を通して話し合い、ふたりは彼らの作ろうとしている映画がお父さんの生き様を忠実に描きたいという主旨だと確信できたようだ。
『ファースト・マン』の映画の構想自体は、『ラ・ラ・ランド』よりも早くから始まっていたのだけど、膨大な資料の調査を行い、長い年月をかけて脚本化していったようだ。
アポロ11号の装置を今映画で見ると、よくもこんな子どもが作ったような乗り物で月まで行けると考えたなあと驚くほど、手作り感が透けて見える。
この映画がブレルことなく作ろうとしたものは、世界で初めて月面着陸という偉業を成し遂げた男の内面の姿であり本当のニール・アームストロングの姿だ。
情に流されることなく冷徹に自分の任務を貫き通したライアン・ゴズリングも凄いけど、彼を支える奥さんや子どもたち、周りの仲間たちがとてもいい。
宇宙船のシーンでは、手のひらから汗が溢れ出る、演出と編集の巧み、デイミアン・チャゼル、恐るべしと思わせてくれる素晴らしい作品。
⭐️https://firstman.jp/sp/

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