新宿ダイアログオープニングパーティー。

映画『私はワタシ』のトークショーが行われた。

友人たちが立ち上げたお店、『新宿ダイアログ』がオープニングを迎えた。
このお店のテーマは、「世界のみんなとごいっしょに。」。
国連が定めた持続可能な開発目標『SDGs』について身近に感じ、知恵をシェアし、気軽なアクションに繋げるための「いろいろな対話」が生まれる場所になりたいと思っている。
お店でドリンクを飲むと、キャップを1つもらうことになる。そしてお客さんの意思で、17項目の中から自分がサポートしたい項目を選ぶことが出来、そこに50円分が寄付されるという仕組み。
オープニングパーティーはこの連休終わりの月曜日までの4日間ですが、その後でも、新宿にいらした時は、気軽に『新宿ダイアログ』をのぞいてみてください。
⭐️新宿ダイアログhttps://m.facebook.com/shinjukudialogue/

同性婚の先に目指すもの。

「電通ダイバーシティ・ラボ」が1月10日、全国20〜59歳の約6万人へのアンケート「LGBT調査2018」を発表した。
それによると、セクシュアル・マイノリティ(LGBT)は、全体の8.9%。多くの先進国で認められている同性婚は、78.4%が「賛成」。
2015年の調査では7.6%13人に1人という結果だったのが、3年経ったのちの調査ではおよそ11人に1人がLGBTという結果になった。
この数値が多いのか少ないのかはわからないけど、『世界が100人の村だったら・・・』では、同性愛者は100人の村には10人と書いてあったと思うので、そんなにかけ離れた数字でもないのだろう。
今年に入り、『同性婚訴訟』が日本でもはじまるということでこれから話題になっていくと思うのだけど、ここ数カ月で、僕たちも同性婚について沢山話し合ってきた。
そんな中で今の僕がはっきりと思っていることがある。
それは、『同性婚』を実現することによって、ストレートと同じ平等の権利を手に入れるということ。これによって、病院での緊急時にパートナーが判断できたり、どちらかが先に亡くなった時の相続、保険や控除など、法的に認められることは心強いに違いない。
でも、僕が常日頃本当に欲しいと思っていたことは何かというと、人の目を気にせずに男ふたりで暮らしていける日常なのだとわかったのだ。
ホテルでいちいち「ダブルの部屋でお間違えないでしょうか?」と聞かれたり、レストランで男同士で不思議な目で見られたり、そんな日常が少しずつでも変わっていくことを願っている。
愛する者同士が、日本のどんな場所においても、このコマーシャルのようになれる日が来ること。同性婚が認められるその先に僕たちが目指すものだと思っている。
⭐️ぎゅっと手をつなごう#Holdtighthttps://youtu.be/ov0Imud5AUQ

ヒヤシンスの球根。

およそ、1ヶ月前の12月15日頃に水につけ始めたヒヤシンスの球根は、ダンボールに入れて蓋をしたままずっと外の寒い場所に置いておいた。
一週間に一度部屋の中に持ってきて様子を見がてら、お水を取り替えては、またダンボールの蓋を閉じて元の寒い場所へ。
1ヶ月経ったヒヤシンスをいよいよ家の中に入れようとダンボールから出してみると、白い根っこがびっしりと伸び始めていた。
これは2回目に水をつけたヒヤシンスなので家の中に入れたヒヤシンスは全部で10個になった。
キッチンのテーブルの上、リビングのテーブルの上、僕とKのベッドサイドの両脇、洗面所、お風呂…
家中のいろいろな場所にヒヤシンスを並べて、それぞれが芽を伸ばしてくる様子を見ながら、春が近づいてくるのを心待ちにしている。

ゴールドジムの出勤前早朝トレーニングに向けて。

新しい職場である病院から帰ってきたKが言った。
K「ただしくん、これから週に1・2回は朝ゴールドジムに行こうと思って…
朝ごはん、おにぎりとかにしようかな…」
僕「何時頃出るの?今は、6時45分起きの8時に家を出る感じだけど…」
K「5:45に起きて、6:30には出るつもり。ゴールドで1時間トレーニングしてから病院に行くことが出来るから」
僕「その時間だと朝ごはん作るの大変だね」
K「ただしくんは寝てていいから…
ニューヨークのビジネスマンも早朝トレーニングしてから会社で働くんだって。Kちゃんもそうしようかと思って」
僕は、そんな早朝にどんなご飯を用意出来るかな・・・と思い巡らせていた。「家に電子レンジはないし、前の日に炊いたご飯をお櫃に入れておいて、お茶漬けとかもいいかもしれない…」
そして次の日に、晩ごはんに鶏胸肉の生姜焼きを作り、ご飯を多めに2号炊いた。余ったご飯は結局静岡の山中で買った「曲げわっぱ」にそれぞれ入れることにした。
紅鮭を買ってきてとりあえず全部焼き、明日食べる分だけそれぞれ皿に入れておく。
明太子を冷凍庫から出して切って小皿に入れておく。
ほうれん草を茹でて、小さな器に入れてすぐにお浸しが出来るように。
残り物のインゲンや絹さやを茹でてプチトマトとともに蕎麦猪口に。
味噌汁を作っておこうか?と問いかけると、温める時間もないからいらないというので、出汁巻玉子を作り切りそろえ皿に入れておく。
僕「朝ごはんを前の日に作っておくと考えると、朝は楽になるからいいね」
そんなことを言って、曲げわっぱをテーブルに置いて寝たのだ。
朝5:45に目覚まし時計が鳴った。
Kはむっくりと起き上がり、ベッドの反対の右側の僕の前に立ち、顔を下げてきたのでキスをするのかと思った。
そして布団を上げて僕の横に入ってきた。
僕はKが寝ていた左側に移り、僕が温めていた右側でKはそのまま深い眠りに入っていった。
僕たちがいつも起きている6:45に起きようとすると、
K「ご飯作ってあるからもう少し寝てようよ」
ふたりで昨夜僕が作ったご飯を食べながら、「曲げわっぱのご飯て、冷めててもおいしいね」などと言いながら、「なんだか、ちびまる子ちゃんみたいだな・・・」と思った。
Kは、何事もなかったかのように、いつもの時間8時にキスをして家を出ていった。

ガラスのランプシェード。

石垣島にある大好きな雑貨店『Kayak』で、ガラスのランプシェードを買ってきた。
手作りの吹きガラスはみんな形が違っていて、ガラス内部に残る気泡の量や位置も違っている。
悩んだ挙句、ぽってりとして気泡が多く入ったランプシェードを持ち帰り、先日家で天井に吊るしてみた。
ランプシェードは温かい光に包まれ、部屋はまた違った表情を照らし出した。
このランプシェード、朝起きて昼間見ていてもその美しさに飽きることはなく、手作りの魅力を存分に備えている。
たったひとつの美しいものがあるだけで、その場の空気が変わり、生活に影響を与えることがある。
そんなものを作り続けている人たちの仕事は、なんて尊いことだろう。
小野田郁子さんのガラス器
⭐️Kayakhttps://m.facebook.com/kayak.ishigaki/?locale2=ja_JP

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング

エイミー・シューマーをご存知だろうか?
僕は2016年に『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方」という映画を見て以来ファンになってしまった。
エイミー!を見た時に思ったことは、「ベット・ミドラーに似てる・・・」ということ。何が似ているかというと、太っちょで美人ではないのに、映画を見終わった時にものすごく彼女のことが好きになっているというところ。
アメリカのコメディエンヌなのだけど、ベット・ミドラーのように底辺から這い上がってきた女ではなくて、調べてみると、ニューヨークのアッパーイースト育ちのユダヤ系お嬢様のようだ。ユダヤ系というところは共通点かもしれない。
楽しみにしていた『アイ・フィール・ポリティ!』は、観ている時は死ぬほど笑えて、観終わった後にものすごい爽快感のある映画だった。
主人公のレネーは、太っちょで全くいけていない女の子。自分に自信がなくて、周りの友人たちもみな同じようにいけていない。
レネーはそんな自分をなんとか変えようと、ジムに入り自分磨きを始めるのだけど、ひょんな事故から目覚めたら、自分が超美人に変身していたという話。
脇を固める大好きな『ミシェル・ウイリアムス』や、久しぶりの『ナオミ・キャンベル』がいい味を出している。
美人美女のモデルのようには生まれて来なかったすべての男女に贈る、エイミーシューマーからの人生応援歌のようなこの映画は、観終わったあとにハッピーな気持ちにしてくれる。アメリカらしい軽いこんなコメディーが、新年最初の映画にはぴったりだった。
⭐️I FEEL PRETTYアイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニングhttp://ifeelpretty.jp/sp/

ダイビングという経験。

50歳になってはじめてダイビングのライセンス(PADIオープンウォーター)を取ったのだけど、5回海の中に潜ったすべてが完璧だったわけではない。
4回目のダイビングの時に、15メートルくらいの深さまで降りていく時に、降りるスピードが思ったより早く、耳抜きがうまくできなくて耳の奥に激痛が走った。
インストラクターに右の耳抜きができないと伝えると、「落ち着くように」という仕草をするのだけど、こちらは落ち着く余裕もなく、軽いパニックになって耳抜きを繰り返すのだけどなかなか抜けない。
そのうちにメガネに水が入ってきてメガネの水を鼻から息を吐いて出すものの、耳抜き→メガネ浸水→メガネから水を出す・・・を繰り返すうちに、自分がいったい口で息をしているのか鼻で息をしているのかわからなくなってしまう。
そのうちに耳抜きができて、少しずつ冷静さを取り戻していったのだけど、海の中深くで軽くパニックなった時は本当に恐ろしかった。
ダイビングでは、背中に背負った酸素をなるべく長持ちさせるために、ゆっくりとした深い呼吸が理想的だと教えられる。パニックに陥った僕の呼吸は、きっと浅い呼吸で、凄い勢いで酸素を消耗していたのだと思う。
ダイビングから上がって、インストラクターがKに言った。
「Kさん、私が水の中でサインをいろいろ送って話しているのに、いつもいつもただしさんの方ばかり見ていましたね」
きっとKは僕のことをいつも心配してくれていたのだろうけど、日常の生活でも雛鳥のように僕を追いかけているところがあるから、どちらかなのだろう。
僕は僕で、水中深くで酸素がなくなった想定でインストラクターの酸素を借りながら水面に上がる練習をしている時に、僕が先の番になってしまい、Kを水底に置いて来なければならなかった時にKのことをとても心配していた。
水面に上がったあとにインストラクターが船に戻っていいですよと言うのを聞かずに、Kが水底から上がってくるまで見守り続けていた。
ダイビングは、半端な知識だったり、やり方を間違えたり、予期せぬ事故など、一歩間違えたら生死に関わる事故になる危険を伴うスポーツだ。
それ故に、ふたりで水中にいると、いつもお互いへの思いや信頼がはっきりと感じられると思ったのだ。
まだ6回しか海の中に潜ったことはないけど、ダイビングは、人生に似ている。

石垣島で買ってきたもの。

石垣島で買ってきたものは、ほとんど調味料ばかり。
上から、『ピパーチ』という香辛料。これは竹富島の呼び方で、島や地域によって呼び名が違っている。八重山の「ヒハツモドキ」という南アジア原産のコショウ科ツル性木質植物。胡椒のような刺激とほのかに南国のスパイスの香りがして、八重山そばなどに一振りして石垣島の人は食べていた。ピパーチを一振りするだけで途端に沖縄臭がする食べ物に早変わりする。
その下は、『やまもとの特製やま味噌』。昨日ここにあげた沖縄で一番有名な焼肉屋さん『炭火焼肉やまもと』の味噌で、きゅうりにつけて食べても美味しい。
その下の『南の島のくうす味噌』は、『ぴにおん』という石垣島の町中にあるお惣菜屋さんのもので、無香料無着色、化学調味料不使用のもの。『くうす』とは、泡盛の古酒のことではなくて、『くうす』と呼ばれる島の唐辛子のこと。味噌に入った唐辛子の辛味がほのかに感じられて大人な味わい。
一番右の『島とうがらし』は、島唐辛子を泡盛に漬けたもの。これもソーキそばやソーメンチャンプルーなんかに一振りするとぐっと沖縄な味になる調味料。沖縄が恋しくなった時に、いつでも家で沖縄の匂いのする料理が作ることができる。

炭火焼肉やまもと

焼きしゃぶ

塩タン

アグー豚のトントロ

「石垣島の旅行が決まったら、何はさておき真っ先に予約の電話を入れた方がいいよ」
と、石垣島に住んでいる人に教わって以来前にも一度訪れ、もう一度この年明けに行くことができた。『やまもと』は、お客さんが早くから引っ切りなしに入ってきては、人気の肉はすぐに品切れになってしまうほど人気の焼肉屋さん。
ここで絶対に頼むべき一品は、『焼きしゃぶ』。
石垣牛のロース肉を5秒くらいずつ炙り、玉ねぎスライスを載せてポン酢でいただく。この『焼きしゃぶ』を食べると、「ここに来てよかった」と思える美味しさがある。
『塩タン』も同様の食べ方なのだけど、タンに関してはきちんと焼くようにと言われるが、ポン酢と合間ってお酒が進む。『ゆでタン』というタンを茹でた煮込みのようなものも人気だけど、僕たちはあまり好きではなかったので今回はパスをした。
もう一つのおすすめは、『アグー豚のトントロ』これはしっかり焼いたあと玉ねぎを載せて葉っぱで巻いて、味噌をつけていただく。トントロの味がしっかり濃いのがわかる。
ピビンバは少し甘めの味付けだけど素朴な美味しさ。
この夏、また石垣島に帰ってきて時に
また『やまもと』で食べることができたらいいな・・・。
⭐️炭火焼肉 やまもと
0980-83-5641
沖縄県石垣市浜崎町2-5-18
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47001010/

ゲイバーで紅白歌合戦を見ること。

大晦日には、石垣島のゲイバー(アナシー)で、みんなで紅白を見ていたのだ。
ゲイバーで迎える大晦日に興奮しているお客さんが数人いて、最初から場はちょっと興奮気味になっていた。
誰かが出てくる度に、誰かが何かキツいことを言い、その相方がつっこみを入れるみたいな不思議な流れが出来上がっていた。
こういったお祭り騒ぎの時のゲイバーの会話は、だいたいこんな感じなのだけど、たとえば松田聖子が歌い出した途端に、
「あ!聖子、音域すっごい下げてる!年だからもう声出ないのね・・・」
この程度の時はまだみんなゲラゲラ笑っていたのだけど、それがやがてだんだんエスカレートしていき、キツいことを言っていた若い子たちが、更にヒートアップしはじめた。
ふと隣のKが僕の服を摘んだので、「どうしたの?」と聞くと、「もう帰ろうよ」と言うのだ。年明けまであと20分くらいなのに、「どうしたんだろう?」と思ったけど、こんなKは珍しかったのでお会計をして外に出た。
K「Kちゃん、もうゲイバーの紅白見に来たくない」
僕「ちょっとうるさかったけど、多かれ少なかれゲイバーでみんなで見る紅白は、だいたいこんな感じだよね」
K「それならもう、Kちゃんはこれからは家で家族と見る。誰も歌手のこといちいちけなさないもん」
僕「そうだね。ゲイバーでみんなで見てると、僕もそうだけど多少発言が大袈裟になっちゃうんだよね・・・きっとみんな悪気はないと思うんだけど・・・」
K「でも、ファンの人があの中にいるかもしれないでしょ?その人きっと嫌な気持ちになっていると思うんだ・・・あんなに貶さなくたっていいのに・・・」
僕「そうだね・・・これからは僕も気をつけるね」
僕は、欅坂が出てきたときに、
「もう4人以上のグループは禁止にしたほうがいいのに・・・」と言っていたのだった。(だって、同じような何十人ものグループが多すぎないだろうか?)
ホテルまでの帰り道をふたりで歩きながら、「僕のパートナーはなんてやさしい子なんだろう・・・」と思っていた。
ホテルに帰ってふたりで『ゆく年くる年』を見ながら、時折聞こえる石垣島のどこかのお寺の鐘の音に耳を傾けた年越しだった。