新宿御苑の年間パスポート。

新宿御苑の『年間パスポート』を買って、この1年間でだいたい14回くらい新宿御苑を訪れただろうか。
『年間パスポート』は2000円なので、1回200円の入場料で入るよりも少し得したことになる。10回未満ならば損したことになるのだけど、桜の季節にも混雑した列に並ばずにすむので、お得感はあると思う。
それにこのパスポートを持っていると気のせいか、より新宿御苑が自分の庭のように身近に感じるのだ。
ほとんどの人は、桜の季節の新宿御苑をご存知だろうけど、数年間を通して何度も通ううちに気づいたことは、新宿御苑には季節を通して様々な見所があるということ。
ソメイヨシノの季節はそれはそれで見事だけど、新宿御苑の桜はソメイヨシノよりも早く二月に開花する寒桜もあるし、八重桜の品種は特に多様で、ソメイヨシノのあとは絢爛豪華に八重桜が咲き乱れている。秋に咲く十月桜もあるし、冬に咲く小福桜もあるし、新宿御苑の中にはおよそ65種類の桜があるようだ。
秋の紅葉も、十月十一月十二月と長期に渡って楽しめるし、今の時期は冬から春に変わってゆく蝋梅や水仙などの花がひっそりと咲いていて、顔を近づけて香りを嗅ぎながら歩いた。冬の、葉が枯れ落ちて芝生がしらっちゃけた新宿御苑も、それはそれで美しい。針葉樹や常緑樹の濃い緑が真っ青な空に映えている。
新宿御苑でいいなあと思うことは、家族が楽しそうに遊んでいる姿を見れること。時々仲の良さそうなゲイカップルも原っぱでピクニックをしていたりする。
大分で育ったからか、Kも都会の町中にいるよりも、新宿御苑を歩いている時の方が、気持ち良さそうにしている。
このパスポートの期限が二月で切れたら、僕たちはまた申請するつもりだ。

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