修復されて戻ってきた器。

修復されて戻ってきた器

数ヶ月前に落として割れてしまって捨てようとしていた木の器を、どうしようかとこのブログであげたところ、「作家さんに修理をお願いしてみたらいかがでしょう?」というご親切なメッセージをいただいた。ダメ元でメールをしてみたところ、破片が残っていれば修理できますとのこと。
僕はてっきり破片も捨てていたとガックリしていたのだけど、Kに聞いたところ、「取ってあるよ」と言うので、食器棚の奥から破片を探し出し、年末に作家さんの工房に送っておいた。
その器が、修理代3000円と引き換えに戻ってきた。
一瞬、どこが壊れていたのかよーく見ないとわからないくらい丁寧に修復されていて、Kとふたりで「すごいねー」と言って喜んだ。
傷ひとつない完璧な美しさもいいけれど、使い込んで破損して、修復されて戻ってきた器は、今までになく愛おしく思える。
わかめの味噌汁を作って久しぶりに口に運んだ器は、これから先もまだまだ僕の家で食卓にあがるだろう。

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