合鹿椀(ごうろくわん)。

角偉三郎さんという今は亡き作家の代表作と言われている『合鹿椀』を長いこと愛用している。
『合鹿椀』は、輪島の漆器を語る時に欠かせない器と言われていて、このたっぷりとして立ちあがりがある大振りなお椀は、農民がガッツリご飯を食べる時に使ったとか、またお寺でハレの日にお供え物をしたとか、諸説あり用途が未だはっきりとしていないようだ。
この器が美しいと思い、2つ買い求めた時は、「あああ、また衝動買いをしてしまった…」とも思ったのだけど、お正月やちょっとしたお客さんが来る時、週末の昼ごはんなんかにことごとく登場して、その度に買ってよかったと思うのだ。
今は、角偉三郎さんの後を息子さん角有伊さんが『合鹿椀』を作っていらっしゃるけど、使っていくうちに艶が出てくるところは同じだけど、似ているようで形はきちんと違っているから面白い。
今度は、角有伊さんのほかの器を買い求めて、使ってみたいと思っているところ。

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